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田村勝久氏の詩集紹介

(2015/02/17)

平成27年1月

                  
 茨城出身の田村勝久氏は、長い間文芸活動を続けてこられ、今迄に7冊の詩集を発行してきました。理窓会茨城支部としては、県内の多くの同窓の方々に詩集について知っていただくために、この詩集の一節を紹介しました。

田村勝久  昭和53年東京理科大学理学部化学科卒。
 出身は結城市です。震災前に日立市に転居しました。大学在学中から文芸部に所属して活動していましたが、ゆうき図書館で開かれている『センダンの木の集い』に参加して、新川和江先生のご指導を受けて、本格的な創作活動を再開しました。
 数年前から茨城新聞の詩壇に誌を投稿しています。最初に送った誌が『壊れるということ』です。

壊れるということ
  壊れながら生きていく。 生きながら壊れていく。
  少しずつ壊れていく。  どんどん壊れていく。
  壊れることを恐れながら生きている。
  生きることを恐れながら壊れていく。
  生まれる前から壊れ始める。 死んだ後でも壊れ続ける。
  全部壊れても まだ壊れ続けている。
  (ごめん僕壊れてしまった)
  (大丈夫よ 僕も壊れたから)
  (またお会いしましょうね)
  壊れ続ける見えない世界の システムの中で

 2011年1月末に送ったものですが、偶然にも震災直後の茨城新聞に掲載されました。この作品はその年前期の茨城新聞詩壇賞を受けています。
 詩集を出していますが、すべてパソコンで作った私家版です。現在まで、『POINT・A』、『壊れるということ』、『繭の中から』、『酸素は足りているのか』、『眠れないとき』、『海を縫う』、『久遠から聞こえる』の7冊を出しています。『海を縫う』は茨城文学賞の候補にノミネートされました。(受賞はしていません)
 結城駅前のゆうき図書館で第1日曜日に開かれている『栴檀の木の集い』には毎回参加しています。(午後1時半開始、1月は第2日曜日)
 また、理窓会の茨城支部総会には毎回参加しています。