支部長あいさつ

平成24年1月6日
 
    明けましておめでとうございます。
                             理窓会 兵庫支部
                            支部長 宮宅 勇二

 理窓会兵庫支部の皆様、新年おめでとうございます。今年は震災復興の元年として、力強く進まなければならないと思います。我々一人一人の力は微々たるものですが、同窓の方々も、東京理科大学の創設時の精神「理学の普及を以って国運発展の基礎となす」を思い起こして頑張っていきましょう。
 私は昭和51年に理科大を卒業しました。当時は人口もどんどん増え、オイルショックとはいえ全体の流れは経済成長期で、終身雇用が当たり前、当然経済は右肩上がり、そんな世の中だったのですが、40年近くたった今はどうでしょう。少子高齢化で年初の新聞にも今年は国の人口が20万人も減る、と書かれていました。1年で20万人の都市1つがなくなることと同じで、人口減少のスピードを感じます。また、経済的にもGDPは500兆円あたりからなかなか抜け出すことができず、横ばいのままで増えていかない、といわざるを得ない状況です。この先どう変化していくのか心配な気持ちもありますが、それぞれが努力を怠らなければ間違った方向にはいかない、と信じます。
 昨年の東北大震災は自然の恐ろしさ、文明のはかなさ等、いろいろなものの概念や観念を打ち砕いてしまった、と思います。しかし、悪いことばかりではなかったのではないでしょうか。それは日本人の「心」が蘇ったのではないか、ということです。最近の犯罪や拝金主義の日本の状況を、心ひそかに嘆いていた人は少なくないのではないでしょうか。そういう風潮に1つのクサビを打つことができたのでは、と考えるのは私だけではないと思います。
 話しは変わりますが、理科大への受験生も少子高齢化にもかかわらずここ数年間増え続け、昨年は5万人を上回ったそうです。定員不足の大学もある中、我が母校の様子は嬉しい限りであります。来年は、現在の4つのキャンパス(神楽坂・野田・長万部・久喜)の他に葛飾キャンパス(金町)も開校し、世界に通用する社会人育成を目指してますます頑張ってもらいたい、と祈念致します。
 さて、今年は東京理科大学 理窓会兵庫支部懇親会(総会という名称を改めました。)を9月9日(日)に予定をしております。間近になりましたら案内を差し上げますので、ぜひ御参加ください。この会は異業種交流会とも趣味の披露会とも言える懇親会ですので、気軽に参加してほしいと思っています。9月9日(日)をお忘れなきよう!と念を押して念頭のご挨拶とさせていただきます。

(51理工・建築 宮宅勇二)