理窓 2017年1月号
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2317・1 理窓人として大切にしていることは、“謙虚に一生懸命に”ということです。働き始めたとき、校長先生に「とにかく最初の3年間はがむしゃらにがんばりなさい」と言葉をいただきました。その言葉の通り、とにかく一生懸命に働くことを心がけています。最初は失敗ばかりで、めまぐるしく過ぎていく毎日でしたが、今では、落ち着いて物事を見たり、生徒の前で自信をもって指導ができるようになりました。振り返ってみると、そこには多くの同僚の先生方の支えがあったからこそだと思います。常に、“謙虚に一生懸命に”という姿勢を心がけていれば、間違ったときに指摘してくださる人が必ずいます。何年経っても、「教えてください」という謙虚な姿勢を大切にしていきたいです。 教師として大切にしていることは、常に生徒のことを第一に考えることです。日々、生徒の顔を思い浮かべながら、教材研究やプリントの添削などをしていれば、どんな手間も厭いません。また、今は担任をもっていないので、様々な学年の生徒と幅広く関わることができます。1秒でも長く生徒と関わり、一緒に遊ぶ。そういった小さな積み重ねが、生徒との信頼関係や、授業のやりやすさに繋がってると感じています。 大好きな数学を仕事にすることができて、私はとても幸せです。理科大で学んだ専門的な知識を使い、数学の素晴らしさを生徒に還元していけるよう、これからも日々前進していきます。まだまだ未熟ですが、教師力や人間性を磨き、生徒にとって素晴らしい“師”となれるように、これからもがんばります!早稲田大学系属早稲田渋谷シンガポール校専任講師 全 美娜(平28理・数) 私は毎日、特別な朝を迎えています。それは、出勤すると、日本を始め、シンガポール、マレーシア、中国、タイ、インドネシアなどアジア各国から集まった生徒が笑顔で「おはようございます」と挨拶してくれるからです。平成28年3月に理学部第一部数学科を卒業し、現在私が勤務をしているのは、シンガポールにある早稲田大学系属早稲田渋谷シンガポール校(略して早稲渋)という高等部の在外教育施設です。 早稲田大学をはじめ、日本にある大学を進路として希望している生徒が通っている早稲渋は、シンガポールという立地から国際交流活動や英語に力を入れていますが、進学後のことも考え、授業に対してかなり本気です。私が担当している数学の授業のほとんどは習熟度別に4つのクラスに分かれています。その中で私がいつも意識させられるのは、いかにして理解度のばらつきに左右されずに、すべての生徒の考える力を伸ばすかということです。例えば、グループワークを中心として授業を進めるとき、どのような問いかけをし、どのような教材を用意すれば、生徒同士が活動しやすいかを考えることは常に課題となっています。発問が抽象的すぎたり、準備したプリントが使いにくかったりと失敗を繰り返していますが、鈴木正次特許事務所所 長 弁理士 涌 井 謙 一副所長 弁理士 山 本 典 弘弁理士 鈴 木 一 永〒160-0022 東京都新宿区新宿6-8-5(新宿山崎ビル202) 電話03(3353)3407(代)FAX03(3359)8340 ホームページ http://www.suzuki-po.net

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