理窓 2017年1月号
17/54

17・1 理窓13「第9回 数学・授業の達人大賞」授賞式・模擬授業 第9回を迎えた数学・授業の達人大賞は、東京理科大学理数教育研究センター数学教育研究部門(東京理科大学数学教育研究所)が主催し、東京理科大学大学院科学教育研究科、東京理科大学理窓会、東京理科大学数学教育研究会が共催し、ホームカミングデーで、その表彰式が行われました。これは小・中・高等学校において、意欲的な研究や、創造あふれる指導により、優れた授業を実践した数学科の教員を顕彰するものです。今回受賞されたのは、最優秀賞2名、優秀賞3名、優良賞1名の先生方です。最優秀賞岩手大学教育学部附属中学校 佐々木 亘 先生授業タイトル 「標本調査を活用して、3年生の睡眠時間について調べよう」文京区立昭和小学校    沖野谷 英貞 先生授業タイトル 「ピラミッドの石段はいくつ?」優秀賞藤岡市立北中学校      太田 紀子 先生授業タイトル 「ピックの定理」横須賀市立明浜小学校    正  拓也 先生授業タイトル 「3になるのは何種類?」平塚市立浜岳中学校     桑原 嘉明 先生授業タイトル 「二次方程式の解の形を予想しよう」優良賞豊島区立高南小学校    河内 麻衣子 先生授業タイトル 「お小遣いアップ大作戦」 表彰式は、まず、池田文男数学教育研究部門長代理の開会の挨拶で始まり、藤嶋昭学長からご祝辞を賜り、その後池田部門長代理から受賞者への賞状、賞金、記念品等の授与、続いて澤田利夫審査委員長代理から講評がありました。藤嶋学長の祝辞、澤田委員長代理の講評を要約すると以下の通りです。藤嶋学長 数学・授業の達人大賞6組の方々、受賞おめでとうございます。すばらしい授業をしてくださっていることを伺って、大変うれしく思います。第9回で、たくさんの応募者の中から選ばれたということで、遠くからも来ていただいて、大変喜ばしいです。素晴らしい授業で有為な人材を理科大に送り出してほしいと思っています。本日は本当におめでとうございます。澤田審査委員長代理 第9回を迎えましたが、今回も甲乙が付け難かった。佐々木先生は難しい統計の授業の板書、発問の仕方がよく練られており、アクティブラーニングの模範的授業であった。沖野谷先生は関数の考え方を、電子黒板を使っての活動的な授業で、変化と対応の関係をしっかりと指導している。この分野でのお手本のような授業であった。太田先生はピックの定理という教科書にはないが、計画的で練られた授業であった。正先生は子供の考えをよく引き出す授業、個人の思考と集団の思考を引き出す授業であった。桑原先生は中3の二次方程式の解の形を考える授業で、グループ学習、課題学習の典型的な授業であった。河内先生はお小遣いという身近な問題を用いて、子供の関心を引き付けた授業である。 その後、最優秀賞受賞者2名による模擬授業が行われました。お二人とも実際の生徒さんを相手にするように模擬授業を展開され、その後閉会となりました。 (文責 岡田紀夫)沖野谷先生沖野谷先生佐々木先生佐々木先生昭和小学校昭和小学校受賞者と審査委員受賞者と審査委員会場:講義棟1階102教室会場:講義棟1階102教室時間:13:30~15:10時間:13:30~15:10

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る