理窓 2016年10月号
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3316・10 理窓1.プログラムの概要1.プログラムの概要 宇宙教育プログラムでは、国際的に活躍できる 宇宙教育プログラムでは、国際的に活躍できる次世代宇宙科学技術者の人的基盤の強化と裾野拡次世代宇宙科学技術者の人的基盤の強化と裾野拡大を目的としています。最先端の宇宙科学技術に大を目的としています。最先端の宇宙科学技術による様々な本物体験を通じて宇宙科学技術を深くよる様々な本物体験を通じて宇宙科学技術を深く理解することにより、宇宙科学技術を教授できる理解することにより、宇宙科学技術を教授できる中学・高等学校教員と宇宙開発・宇宙産業を担う中学・高等学校教員と宇宙開発・宇宙産業を担う研究者・技術者を輩出することを目指しています。研究者・技術者を輩出することを目指しています。 プログラムは“本物”の「知識」「技術」「体験」「交 プログラムは“本物”の「知識」「技術」「体験」「交流」で構成され、宇宙飛行士や国内外の研究者や流」で構成され、宇宙飛行士や国内外の研究者や技術者の講演11回、宇宙関連分野の本学教員の講技術者の講演11回、宇宙関連分野の本学教員の講義12回、宇宙機器開発等のハンズオンによる体験義12回、宇宙機器開発等のハンズオンによる体験実習、パラボリックフライト実験(微小重力下で実習、パラボリックフライト実験(微小重力下での実験)、CANSAT実習、CFD実習等の特別体の実験)、CANSAT実習、CFD実習等の特別体験などが行われます。また、プログラムを実施す験などが行われます。また、プログラムを実施するために、宇宙飛行士である向井千秋副学長を始るために、宇宙飛行士である向井千秋副学長を始めとして、工学部情報工学科の藤井孝蔵教授、理めとして、工学部情報工学科の藤井孝蔵教授、理工学部電気電子情報工学科の木村真一教授など、工学部電気電子情報工学科の木村真一教授など、宇宙関連で著名な本学教員17名が学部・学科の宇宙関連で著名な本学教員17名が学部・学科の枠を超えてチームを構成しています。枠を超えてチームを構成しています。 平成27年度は、試行期間として本学学生20名を対象に実施され、平成28年度は受講生として他大学を含む大学生18名、高校生12名を選抜し、さらに講義・講演には毎回、聴講者を募集し、一般の方々も聴講ができるようにしています。2. “本物”を学ぶ2. “本物”を学ぶ 先頃、プログラムの目玉の一つであるパラボリックフライト実験を実施しました。この実験は、飛行機で1フライトあたり7回程度、約20秒間の微小重力を作り出し、その中で実験を行います。 今年度の受講生は、大学生と高校生ごとに計6 今年度の受講生は、大学生と高校生ごとに計6グループに分かれてチームを編成し、約2か月のグループに分かれてチームを編成し、約2か月の短期間で、実験の提案・計画、装置の開発、実験短期間で、実験の提案・計画、装置の開発、実験手順の検討、実験時の役割分担決定、実験データ手順の検討、実験時の役割分担決定、実験データの解析などを、受講生が主体的に行いました。この解析などを、受講生が主体的に行いました。この実験には、様々な制約がある中でのスケジューの実験には、様々な制約がある中でのスケジュール管理、効果的な運用、不具合事象への対処、ミッル管理、効果的な運用、不具合事象への対処、ミッションをチームで取り組む協調性、実験成果の解ションをチームで取り組む協調性、実験成果の解析と効果的なプレゼンテーションなど、多くの要析と効果的なプレゼンテーションなど、多くの要素が複合的に含まれており、体験を通じて“本物”素が複合的に含まれており、体験を通じて“本物”を学ぶことができるように配慮されています。を学ぶことができるように配慮されています。3.「Team TUS for Space」の拡がり3.「Team TUS for Space」の拡がり 本プログラムは、「Team TUS for Space」のも 本プログラムは、「Team TUS for Space」のもと、協力いただいている他大学・研究機関の研究と、協力いただいている他大学・研究機関の研究者、企業の関係者、理窓会の方々のお力添えによ者、企業の関係者、理窓会の方々のお力添えにより、さらに拡大・充実していくと考えています。り、さらに拡大・充実していくと考えています。  “本物”の宇宙のことを学校現場で教えられる  “本物”の宇宙のことを学校現場で教えられる中学・高等学校の教員の輩出は、毎年多くの理数中学・高等学校の教員の輩出は、毎年多くの理数系教員を養成している教職課程や理窓教育会との系教員を養成している教職課程や理窓教育会との連携によって実現されるでしょう。宇宙関連研究連携によって実現されるでしょう。宇宙関連研究者・技術者の輩出は、本学だけに留まらず、受講者・技術者の輩出は、本学だけに留まらず、受講生が大学・高等学校でさらに多くの知識・技術を生が大学・高等学校でさらに多くの知識・技術を蓄え、羽ばたいていくことでしょう。また、宇宙蓄え、羽ばたいていくことでしょう。また、宇宙関連研究者の輩出では、本学大学院理工学研究科関連研究者の輩出では、本学大学院理工学研究科において平成29年度から開設される、分野の垣根において平成29年度から開設される、分野の垣根を超えて総合的に「宇宙」を学ぶことができる「宇を超えて総合的に「宇宙」を学ぶことができる「宇宙理工学コース」もその役割の一端を担うことに宙理工学コース」もその役割の一端を担うことになっています。なっています。 本宇宙教育プログラムにさらなるご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。※ 本プログラムは、文部科学省 宇宙航空科学技術推進委託費 委託事業(最先端宇宙科学技術で学ぶ「宇宙教育プログラム」の開発)によって実施されるものです。『本物から学ぶ 『本物から学ぶ ~宇宙教育プログラム~宇宙教育プログラム』』副学長 工学部機械工学科 副学長 工学部機械工学科 山本 誠山本 誠本プログラムの概要本プログラムの概要

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