理窓 2016年10月号
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28が、部活動も盛んに行われています。 私は高校卒業まで北海道で過ごし、大学は東京だったので千葉県のことはよくわからず、ゼロからのスタートでした。現在生活しているところは、今まで過ごしてきた環境とは全く異なっていて、勤務しながら生活していけるのかという不安もありましたが、少しずつ慣れてきています。 学校ではとにかく授業が大変です。毎日授業準備に追われており、初めの頃は思うように授業ができず悩むこともありました。指導の先生から「できない生徒ができるようになれば、できる生徒はもっとできるようになる」という言葉を頂いて、日々そのような授業を模索しています。大変なことも多いですが、自分の中で上手く授業をすることができたと感じた時は嬉しいですし、自信につながります。また、他の数学の先生方と数学の話をできる環境にいることがなにより幸せです。 部活動では、ホッケー部の顧問をしています。私は高校までサッカーをやっていたので第二顧問とはいえ、自分に務まるのか、生徒に何かを伝えられるのか、不安でいっぱいでした。しかし、ホッケー部の生徒はすぐに初心者の私を受け入れてくれたので、生徒に教えてもらいながら一緒に練習をしました。もともと球技は得意な方だったので、今では試合形式の練習に出たり、生徒に技術的な指導をしたりすることも多くなりました。初心者の私が生徒と信頼関係を築くために、ただ指示をするだけでなく、すべての練習を生徒と共に行うことを常に心がけています。 すべてが初めてのことなので、他の教員との協力を大切にして失敗を繰り返しながら成長していきたいと思います。横須賀学院高等学校教諭 堀 文彦(平28理・物) 私は今年3月に理学部第一部物理学科を卒業し、4月から母校の横須賀学院高等学校で物理教諭として勤務しています。 最近、アクティブラーニング(AL)型授業に挑戦しています。きっかけは、授業をしていて面白くないと感じるときがあったことです。真面目な生徒が多くとても授業をしやすかった一方、反応が薄く虚しい気持ちになることがありました。生徒はもちろん、私自身も楽しい授業をするにはどうしたらよいかを考えた結果、AL型授業を取り入れることにしました。参考書や教育雑誌を読み、自分のイメージする授業の形に近い実践例をそっくりそのまま真似するところから始めました。授業をしてみて、良いところや悪いところをノートに書き出し、少しずつ自分に合う形に進化させていきました。私には、説明15分、問題演習20分、確

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