理窓 2016年10月号
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関連団体通信関連団体通信10理窓知的財産クラブ会長 産形 和央 28年4月から職務発明制度が今までの発明の発明者帰属の大原則が変更され、企業に帰属とするという大改革が実施されました。これにより、企業が金銭以外の報奨を社員に自由に与えることも可能になりました。しかし、社員の発明表彰に海外留学とか特別休暇、研究費増額とか個別の部屋の付与などを発明規定に加えようとしたら、研究部とか人事部、総務部などの他部門の同意が得られなかったなどの点から、企業サイドからの強い要望に重い腰を上げた行政当局(特許庁)の努力にもかかわらず、この改正の動きを利用した社内改革の動きは全然といっていいくらいありませんので、どうなっているのという印象が否めません。ともかく今後の企業の方針というかどのように運営していくかなどの基本的な方向性が定まらず、やみくもに海外投資(海外への企業進出)を行って、挙句の果てに技術が盗まれたとか撤退できないなどといっていてもはじまらないような気がします。海外進出は、もともと技術移転が主目的ですので、現地の従業員を採用し教育し、その結果現地の技術レベルやスキルが向上し、海外投資の見返りが得られます。そこでは、技術のオープン戦略とクローズ戦略をどのように仕分けしていくかなどが問われるのであって、現地では生産に特化し、日本では研究開発に特化するなどの方策もありえます。この場合には頭脳集団としての研究開発部隊をどのように活性化し、運営していくかを真剣に検討する必要があります。ただ日本では戦後米国などから技術を導入しそれをこなす研究と改良に資本と人的資源を投入し、その結果欧米に追いついただけであって、企業として発明活動のあり方と振興策を真剣に考えたことはないでしょう。研究の中核をベンチャー企業や大学に求めたりする動きがありますが、この場合には、企業は研究を事業化するための努力に特化することになりますが、その成果は2,3年ぐらいしかもたず、アジア諸国などに追いつかれます。自動車産業だけに頼る日本経済から脱却することも視野にこれを機に企業内のこれらの問題を検討してみたらどうでしょうか。会長 宮川 公治【ビジネス交流懇親会のご案内】 毎月第3火曜日(1月・8月を除く)19時から、PORTA神楽坂6階の理窓会倶楽部にて、ビジネス交流懇親会を開催しています。当会への入会をご検討中の方もお気軽にご参加ください。【納涼会開催のご報告】 平成28年8月9日(火)に青百合飯荘 銀座店にて、東京支部・からくり会・理窓ビジネス同友会の合同で納涼会を開催いたしました。42名の方に参加いただき、ビンゴゲームもあり賑やかな会となりました。皆さまありがとうございました。☆☆☆☆☆☆☆ 忘年会のご案内 ☆☆☆☆☆☆☆~ 鬼武みゆきwith 渡辺剛が奏でる音楽の世界を楽しむ ~ 秋山 仁教授の司会進行で、下記のとおり開催いたします。詳細、お申込みはHPをご覧ください。日 時:平成28年12月20日(火)18:00 (忘年会18:00~・音楽会19:30~20:30)場 所:アグネスホテル B1Fアグネスホール会 費:10,000円(お食事はビュッフェスタイル)理窓ビジネス同友会WEBサイトhttp://kigyou.risou.net/理窓ビジネス同友会

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