理窓 2016年7月号
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16・7 理窓5 少し細かいことをお話ししましたが、これらの方向性をもって、論議を重ねて、具体的な方針として今後示していきたいと考えています。 最後はキャンパスの整備について、まだ構想段階ではありますが、大まかにお話ししたいと思います。来年度、理工学部は設立50周年を迎えますが、野田校舎も老朽化してきましたので、来年度から6,7年かけて全面的に整備していきたいと考えています。収支のバランスを考えながら経営の安定化も図りつつ環境整備を進めていきたいと思います。 葛飾キャンパスにおいても、研究棟に隣接する土地を購入し、整備に取り掛かる予定になっています。神楽坂キャンパスにおいては、経営学部が富士見校舎に来たこともあり、2021年を目標に再整備をしていきたいと思います。 すべての長期的なプランの中から優先度などを判断しながら、着実に実施していきたいと考えています。本学を価値ある大学にするために努力していきたいと思いますので、よろしくお願いします。めの必要条件となります。したがって社会のニーズに応えるためには、大学院、学部、学科の在り方を絶えず見直していくことが必要と考えています。またそれに伴い、新しい学科の設立や適正な募集定員などに関する議論も出てくるかと思います。学長室とも十分連携しながら、取り組んでいきたいと思います。 次に、「世界の理科大」には欠かせない、本学のグローバル化、国際化ですが、現在全世界の約70機関と国際交流協定を結んでいます。今後、この数を増やすとともに、産学連携も含め、資金、人材の両面で研究を一層活発化し、世界のプレゼンスを高めていきたいと考えています。 グローバル化教育としては、大学院生の教育において重点的に実施したいと考えています。国際会議での英語発表や海外研究者とのコミュニケーションを促進するとともに、理科大ならではの研究を強力に推進することで大学院留学生の増加を図っていきます。 また学部の英語教育については、卒業時のTOEICの目標点を定めて、それに沿って各教育を進めていきます。 さらに本学としては、科学や技術あるいは専門的分野の知識を用いて社会に貢献できる人材に加え、人間的にも厚みのある学生を育て輩出することを考えています。そのためには教養教育を充実させ、広い視野を持って物事を考える習慣を付けることや、人とのつながりを重視し人に優しい人間性を育てる教育を行っていきたいと考えています。

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