理窓 2016年7月号
40/54

36 現在は3学年の副担任を担当し、進路指導部に所属しています。授業は1年生と3年生を担当し、そのかたわら弓道部の副顧問として指導や大会の引率をしています。授業は学年がかわれば授業のスピードやスタイルもかわり、生徒たちに必要なところを取捨選択することも必要で、教科指導の難しさを実感する日々です。プリント1つとっても、イラストの使い方、書き込ませ方等工夫できるところは山ほどあり、自分にはまだまだその引き出しが少ないなと気づくこともできました。分掌の仕事も、3学年担任団にいることもあり、ひっきりなしに進路行事や生徒対応におわれています。そんな毎日のなかでも、授業中の「わかった!」という生徒の表情や部活動中の「できた!」の声、そして近い未来に「叶った!」と嬉しそうな表情の生徒を見るために、これからも微力ながら努力していきたいと思います。国立市立国立第八小学校教諭 大久保 遥峰(平28理・応化) 私は平成28年3月に理学部応用化学科を卒業し4月1日より、国立市立国立第八小学校に勤務しております。1年生の担任となり、校務分掌は活動部を、クラブ活動ではパソコンクラブ、委員会活動では図書委員会を担当しています。着任早々、右も左も分からない状態で入学式の準備に追われました。慌ただしくも入学式を終えると登下校の仕方や椅子の座り方、列の並び方、話の聞き方、トイレの使い方など細かなことでも、全て1からの指導が始まりました。子供たちが学校から帰ると、すぐに学年便りの作成や入学時に提出された書類の整理など他の先生方に助けてもらいながらどうにかこなしていました。授業では、ひらがなを覚えること、数字を覚えることから始まり、知っていて当たり前のことをどのように指導していくかという難しさを感じました。私としては全てが驚きの連続でした。当初は毎日を楽しむ余裕がなく1日をただ乗りきることで精一杯でした。しかし、5月頃になって次第に子供たちの個性が見え始めたり、授業をどう改善していくかが明らかになったりしていくことで、小学校で働くことの面白さを実感し始めました。 私は学級経営研修生として、心から尊敬できる新人育成教員の先生にマンツーマンでついてもらい、授業や学級指導など様々な面でアドバイスを頂けるという状況にあります。また、本校には東京都内でも指折りの実力を備えた理科を専門とする教員がおり、理科教育についての勉強を十分にできる恵まれた環境にいます。 まず短期的な目標としては、この一年で勉強を積み重ね、授業力や学級経営をするために必要な資質能力をしっかりと高めていきます。中長期的な目標としては、東京都が進めている小中高の一貫教育に私自身教員として携わっていきたいと考えています。滋賀県立大津高等学校教諭 笠谷 竜太(平28理・修科数) 私は平成28年4月から滋賀県立大津高等学校で理科の教諭として勤務しています。大津高校は大津市の中心地にあり、交通の便も良いところにあります。またどの生徒も部活動や学校行事を一生懸命取り組む学校です。そのような恵まれた場所で教員生活を始めました。 この3か月間を振り返ると本当にいろいろなことがありました。4月は毎日が緊張と発見の連続でした。私にとって初めての社会人・教員生活であったので、生徒や周りの先生から「そんなに緊張せんでええよ」と温かく声を掛けられるほどでした。授業ではいきなり3年生の授業を担当する

元のページ 

page 40

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です