理窓 2016年7月号
25/54

2116・7 理窓理窓知的財産クラブ会長 産形 和央 特許制度では、原則として、世界で発行された特許公報、学会誌などの刊行物に記載の発明とか、このような発明に基づいて当業者(その分野の平均的専門家)が容易に発明をすることができた発明は、特許されません。刊行物は、日本語だけではなく英語、スペイン語、フランス語、韓国語、中国語などどのような言語で記載されていてもかまいません。とくに、刊行物の中で特許公報が、一番重要です。そこで、この特許公報をどのようにして探し当てるかがキーポイントになります。このかぎが、特許分類です。昔は、この特許分類には、日本、米国、ドイツ、国際特許分類IPCと4分類がそれぞれの国で使用されていました。日本とドイツがIPCに一本化し、米国分類とIPCの2種類が使用されています。米国分類は、IPCの2倍の項目数であるため、IPCに歩み寄ろうとはしませんでした。しかし、コンピュータによる機械検索が容易となり、しかも過去の蓄積特許文献を改正ごとに再分類する必要があり、年々蓄積数が膨大となり、しかも外国特許文献も利用する必要がありますから、米国もとうとう音をあげて、IPCに歩み寄ってきました。ただ、IPCは国際的な分類であるため改正に時間がかかるのと機械検索のツールとしては粗すぎることから、日本は独自のシステム(Fターム、FIなど)をIPCに付加し、欧州特許庁EPOは独自のIPCを基本としたシステムECLAを使用しているのが現状でした。そして、米国とEPOは共同してECLAからIPCを基本のCooperative Patent Classi cation (CPC)を開発し、米国もEPOもこのCPC分類を採用することになりました。このCPCは、IPCをもっと細分化したものでIPCの記号を使用しています。CPCについてはEPOのホームページに詳しい説明など載っていますので参照してください。CPCを利用すると英語の文献はほとんど調査できます。ただ、CPCもIPCも基本的に機能分類で、用途での観点はありません。日本では、用途分類を作成し、CセクションではたとえばCAAのように表示してIPCと併用して調査することができるようにしています。会長 宮川 公治【ビジネス交流懇親会】 毎月第3火曜日(1月・8月を除く)19時から、PORTA神楽坂6階の理窓会倶楽部にて、ビジネス交流懇親会を開催しています。当会への入会をご検討中の方もお気軽にご参加ください。* 5月17日(火)のビジネス交流懇親会は、当会の相談役と顧問をお招きしました。▲新入会員の倉田隆広さんの挨拶*☆☆☆☆☆☆☆ 納涼会のご案内 ☆☆☆☆☆☆☆ 東京支部・からくり会・理窓ビジネス同友会の合同で納涼会を開催します。ビンゴゲームも行います。みなさま奮ってご参加ください。詳細とお申込みにつきましては、当会のHPをご覧ください。日 時: 平成28年8月9日(火)18:30~場 所: Blue Lily 青百合飯荘 銀座店会 費: 6,000円(飲み放題)理窓ビジネス同友会WEBサイトhttp://kigyou.risou.net/理窓ビジネス同友会

元のページ 

page 25

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です