理窓 2016年7月号
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関連団体通信関連団体通信関連団体通信20理窓光学会会長 松野 直 平成28年6月4日、第68回理窓光学会講演会が開催された。昨年、アインシュタインが一般相対性理論を発表してから100年目と言うことで、当大学近代科学資料館では平成27年9月25日から12月10日まで「アインシュタイン展」を開催した。開催中には、アインシュタインが一般相対論により予測した重力波を、9月14日、アメリカ・ワシントン州ハンフォードとルイジアナ州リビングストンに設置されたレーザー干渉計型重力波検出器によって、世界で初めて検出したことが発表された。まさにタイムリーなニュースであり、本会でも次の内容の講演会を企画した。****** 第68回理窓光学会講演会 ******日時:2016年6月4日(土)13:30~16:30場所:PORTA神楽坂7階東京理科大学理窓会   第2会議室講師:東京理科大学近代科学資料館科学コミュニケーター 大石 和江 氏演題:アインシュタイン展を企画して    ~ 一般相対性理論への道 ~講師:東京理科大学理学部教授 辻川 信二 氏演題:一般相対性理論が描く宇宙論 大石先生はアインシュタイン展の企画を担当されており、アインシュタインの生い立ちや、取り巻きの友との友情、相対性理論に向かう研究の道筋等を詳細なパンフレットを基にお話しされた。 それを受けて、辻川先生からは、より詳細に特殊相対論から一般相対性理論、更には最新宇宙論までの研究の様子が説明された。講演後の質疑の時間では、相対論の解釈から、空間のゆがみをどうイメージするかなどと、相次いで質問が出て、その後の懇親会でも質問が続くなど活気のある講演会となった。詳細は次のHPをご覧ください。理窓光学会HP:http://risoukai.com/riso-opt/運営委員/広報担当 長谷川 貢 5月21日、第13回定時総会を開催、役員改選を行い、山極会長を再選しました。今回の役員改選では、女性委員を選出し、増加傾向にある会員増強をさらに加速させることを確認しました。今年度の活動方針は、大学及び理窓会と連携し、キャリア支援を継続するとともに、当会の特長である技術士支援について、公立となった山口東京理科大学への支援の継続のほか、理工学部電気電子情報工学科について支援を検討します。また、活動の柱の一つである技術懇話会(隔月開催)では各界から講師を招請し、大学の協力も得ながら在学生には無料で公開し、先端技術に関心をもってもらう活動を続けます。工場見学会(秋季)では現場との接触を図ります。当会に関心のある方の入会を歓迎します。当学以外からの参加要請に応え会則の改訂も行いました。入会申込み、問い合わせは、下記へお願いします。(理窓技術士会のメールアドレス)risougijyutsushi_committee@alumni.tus.ac.jp 総会後、理窓ビジネス同友会と共催で特別講演会「21世紀のノーベル賞」を開きました。講演者は科学ジャーナリストの馬場錬成先生です。 当学OBの馬場先生は、大村智先生のノーベル賞授賞式に同行され、その様子や大村先生の功績、ノーベル賞選考の貴重なお話の中に、身内としての裏話もご披露いただきました。21世紀に入って日本のノーベル賞受賞が増えており、その傾向が続くのではとの示唆や、大村先生はじめ二度目受賞の可能性がある等、受賞者への豊富な取材経験からのお話がありました。受講者の学生からは、将来ノーベル賞をめざしたいという意気込みのある発言もあり、今後も理科大出身のノーベル賞受賞者が出ることが楽しみとなります。理窓技術士会

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