理窓 2016年4月号
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2516・4 理窓ががんばるんばる同窓同窓地元に関わる仕事がしたい!!地元に関わる仕事がしたい!!学生時代 私は平成元年に入学し、2回留年の後、何とか卒業証書をいただくことができました。数学と物理が赤点だった生徒が一浪して理科大に入学したという事で、高校の先生方は大変喜んでくれましたが、1年目で留年が決定。その後は大学と両親の温情により、6年をかけての卒業となりました。 人より長い学生時代を過ごした分、教員免許を含むいくつかの資格を取得したり、様々なアルバイトをしたり、語学等の教養科目をいくつも履修するなど、自分では色々挑戦したつもりでしたが、結果的には中途半端な生活を送っていたような気がします。ただ当時の「やりきれなかった気持ち」は、その後の社会人生活にプラスに働いていると思います。地元での就職 バブル崩壊後の波が留年と共に大きくなる中、何とか地元である岩手県の情報処理サービス会社に就職することができました。「何らかの形で岩手に関わる仕事ができる会社」を条件としていたので、希望通りの会社に入ることができたと思います。 入社から現在まで、県や大学に関する情報システムを扱う事業部に所属していますが、ソフトウェアの開発から運用・保守、営業まで色々な業務を担当しました。 入社2年目の時、隣県のシステム開発が決まり、常駐2名でスタートする県外事務所に転勤することになりました。本社からの支援があったとはいえ、お客様との交渉から仕様決定、プログラムの設計、製造、稼働後の運用までをメインで担当したことは、その後の自信に繋がったと思います。もっともシステム開発の基本も知らないまま、ひたすら期限までに何とか動かすことと集中していたため、本社に戻ってからは、皆が理解できるドキュメントの作成や様々な視点でのレビューに悩まされました。 その後もことあるごとにIT技術者としてのスキル不足を実感していますが、様々な部署で業務を経験したことから、広く浅い業務知識とコミュニケーション力で今まで何とかやってこられたのかなと思っています。最近は会社からプロジェクトマネージャとしてのスキルアップを求められるようになりました。仕事の進捗状況は勿論、関係する人々の状況や、個々の作業方法等、様々な情報を整理しながらプロジェクトを成功に導いていく仕事はとても難しく感じますが、メンバーがやり甲斐を感じて仕事に臨めるような環境づくりを目指して頑張りたいと思います。理窓会への参加 40歳近くになると小中高それぞれの同窓会に参加する機会が増えました。岩手では大厄の歳に厄払いならぬ「歳祝い」という行事を開催する地区がありますが、同窓会として開かれることも多い様です。理窓会への参加もそんな時期でした。営業担当時にお客様だった先生からのご紹介で、興味本位に支部総会に参加したのが始まりでしたが、気付いたら岩手支部の事務局を担当することになってしまいました。 参加者の高齢化もあり、現状維持がやっとという状態ですが、私のような者でも母校のお役に立てればという気持ちで務めております。 どこの同窓会でもそうだと思いますが、何か面倒だとか、存在を知られたくないといった理由で連絡を避けられる方も少なからずいらっしゃるようです。震災で被害に遭われた方もいる地域ですので、遠方からの参加を呼びかけていいのか迷う事もあります。ただ同窓会に参加する事で少し頑張ってみようという気持ちになったり、仲間がいるんだと感じることがあるかもしれません。初めての岩手で知り合いがいない方もいらっしゃると思います。気が向いた時に気軽に参加できる場所にしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。(株式会社アイシーエス)阿部 隆行(平7理・応数)

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