理窓 2016年4月号
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916・4 理窓理窓知的財産クラブ会長 産形 和央 今のシーズンは、新入社員がそこここであたらしい気持ちをもって会社に臨んでいることですが、理科系や工学系の卒業生は、技術研究・基礎研究や商品開発にこれから携わる機会が多くなります。そこで必要となるのが、ビジネスマナーなどとともに特許の知識が不可欠になります。というのは、他の企業とか、国や地方公共団体ばかりでなく大学とか中小企業とかベンチャー企業とどうしても共同研究や共同商品開発を行わなければならないことが多くなりますし、必要不可欠となってきます。研究などの自前主義を脱却して部外のところと共同しないといけませんし、研究を委託するなどのことが起こってきます。そこでものをいうのが、研究成果とか開発成果をいかに特許の権利取得して、守るか、あるいはこれを武器にして、他の欲しい技術の権利とクロスライセンスしてその分野に進出するということが起こるからです。 では、どのようにしてこの特許の知識を習得して日常の業務に生かしていくかという問題が出てきます。この特許の知識を取得する市販の本があるかということになりますが、本としては特許法というものか、技術者のための特許法というような類のものとなります。昔は、吉藤先生の書いた特許法概説が広く専門家などを含めて広く読まれていましたが、絶版となってしまっていて、入手することができません。特許法を書いている先生には、法学の教授の先生方と、技術系の弁理士先生の2種類の先生方に大別できるようですが、内容をみてみると本格的なものと、入門程度のものに分かれてしまいます。しかし、最初は、入門的なものでいいと思いますので、書店で手にとって手頃なものから読み始めたらどうでしょうか。特許部の人とか、知的財産部の人などに尋ねてみることも一つの手でしょう。そのあと、米国などの特許法・制度の概説的なものを読みましょう。特許制度は国際的なものですので、ほかの国の制度を知識としてもっていないと配慮が一方に片寄ることもあるかもしれません。また在校生は、学部によっては、特許法の講義をやっていますので積極的に学習したらいいでしょう。 今後も積極的に情報を発信していきたいと思います。会長 宮川 公治【新年会を開催しました】 平成28年1月19日(火)、当会会員の大内宏さんが経営するスリランカ料理店「KANDY」(日本橋)で新年会を開き30名が参加しました。【講談と数学の会を開催しました】 平成28年2月18日(木)、講談と数学の会には約50名が参加。講談師の神田京子さんと秋山仁教授のコラボレーションで楽しい会になりました。【企業研究セミナーの交流会を開催しました】 平成28年2月26日(金)、企業研究セミナーの交流会を開催しました。参加企業34社と理科大教職員の方々が交流し大盛況でした。理窓ビジネス同友会WEBサイトhttp://kigyou.risou.net/理窓ビジネス同友会

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