理窓 2016年4月号
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関連団体通信関連団体通信関連団体通信8理窓光学会会長 松野 直 昭和54年(1979)、理窓光学会発足当時は、幾何光学、特にレンズに関連した企業の会員が多かった。 第1回目(1979.6.24)の理窓光学会講演会は旧校舎8号館の4階、木造の床の一般教室で、会の設立に尽力された大竹周一教授(故人:当時常務理事)によるお話に続き、富士写真光機(株)(現:富士フイルム光学・電子映像事業部)の鈴木正根氏(故人)の「ホログラフィディスプレイ」の設立記念講演があった。今考えると、第1回目のしかも設立記念講演会であるから、設立の喜びを共にした会員の集合写真も沢山あるべきなのに、なぜか、私の手元には昭和56年(1981)の第4回国友健司講師による「レンズ設計における今昔」からである。何度か、当時の写真をお持ちの方はいないかお尋ねしたが、まだ良い結果には至っていない。しかし、この件は運営委員一同で出来る限りの努力をしたい。 設立以来、年1回から2回の講演会を開催し今年で37年目、 前回の第67回までにお願いした講演テーマ数は135を超えた。これらの講演テーマの中には会員諸氏のご要望にお応えしたテーマも多くあり、光学分野の広がりと、会員諸氏の興味の幅の広さに圧倒される。その間、運営に携わった方々も代が入れ代わり、初回から続けているのは私を含め数人となっている。当会をなんとか東京理科大学OBの長寿の会にするように、仕事を分散し、若い方の参加できる形にするのが、本年の課題となっている。 来る6月4日(6月第1土曜日)の第68回の定期講演会(時間:13:30~16:30、場所:PORTA神楽坂7階東京理科大学理窓会第二会議室)では、2016年2月12日に発表された「レーザー干渉型重力波検出器『LIGO』による重力波の検出」のニュースに因み、アインシュタインの一般相対性理論と重力波に関する講演を企画した。光と重力波の関係など興味深い。皆さんぜひご参加戴きたい。運営委員/広報担当 長谷川 貢 理窓技術士会は、今年度も技術懇話会の開催、大学との連携等で活発に活動してまいります。特に将来技術士を目指す学生等の支援を強化しており、社会人になっても当会の技術士がマンツーマンで教育していく制度を実施しています。また学生の科学技術へ関心を高めるため技術懇話会への参加を呼びかけ、大学の先生のご協力もあり徐々に参加者も増えてきています。当会会員募集もしており、技術士資格有無に関わらず、入会申込みを歓迎します。入会お申込み、お問い合わせは、下記メールあてへお願いします。(理窓技術士会運営委員会のメールアドレス:risougijyutsushi_committee@alumni.tus.ac.jp) 次に、最近の技術懇話会の報告をします。(1)「物理学校で学んだ屋井先蔵の足跡を訪ねて」  東京理科大学近代科学資料館  科学コミュニケーター 大石和江氏(近代科学資料館:H28.1.16) 世界で初めて乾電池を生み出した発明家、屋井先蔵の紹介と東京物理学校でどのような理学を学び、電気時計や乾電池の発明に至ったかの調査・紹介があり、また近代科学資料館の貴重な収蔵品、物理学校で学んだ偉人の資料を解説していただきました。(2)「意味、目的をもう一度考える」─道路、鉄道を事例に─技術士 高橋徹氏(PORTA:H28.3.12) 業務マニュアル、規格・基準が整備されているにもかかわらず、それが有効に機能せずに事故に結びついている事例が増えていることついて、「周囲の状況変化を考慮しながら物事の意味・目的を考える大切さ」を道路交通や鉄道を事例に紹介がありました。講演後、学生を含め活発な議論となり、多くの意見交換ができました。理窓技術士会

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