理窓 2016年1月号
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関連団体通信関連団体通信2116・1 理窓理窓光学会会長 松野 直 2011.3.11の東日本大震災から4年経過した今日、ようやく震災時の真実が語られ、また各地で温度差はあるものの、防災に対して様々な取り組みが実施されている。このようなとき、今一度原点に立ち返って、防災、特に大規模地震による都市火災について考えてみようと講演会を企画し、2015.12.5、13:30~16:30の日程で第67回理窓光学会講演会を開催した。会員各位にはメールで、一般同窓には当会のHPや理窓会のFBでご案内した。 御講演は東京理科大学大学院国際火災科学研究科の山内幸雄氏(S48OB、博士〔工学〕)と関澤 愛氏(博士〔工学〕)にお願いした。 山内講師には「ロウソクの科学」と火災と題して、火災発生に至る過程を、多くの研究論文を参考にしながら、また実際のロウソクの炎の観察を通しての丁寧な解説があり、さらにモデル実験を通して現実に即した場合の対処の仕方までお話戴いた。特に火災特有のフラッシュオーバーのメカニズムとその爆発的な威力に改めて火災の怖さを知った。 関澤講師には、火災を巨視的な見地で捉え、大地震に依って大都市に「もし同時多発火災が発生したら」と題してお話戴いた。東日本大震災、阪神淡路大震災における火災の現状を動画や写真で見、被害の膨大さに改めて驚き、また当時の消防庁等の対応、消火、救助の現実から、避難の仕方に至るまでお話戴いた。特に多発的火災においては最後の避難判断は自分であるとの言葉が印象に残った。 大規模地震に伴う倒壊・多発的火災への対応はボランティアの協力も必要で、大規模火災に発展する前の約1時間が重要とのことである。 理窓光学会への入会、次回講演会の詳細は当会HPをご覧下さい。運営委員/広報担当 長谷川 貢 当会は、10月~11月に「こうよう会首都圏地区『就職・進学懇談会』」に公務員・企業の2部門に講師を派遣しました。本年度も大学及び理窓会等と協力し活動の輪を広め、諏訪東京理科大学との接触を強めています。当会が定期的に開催している技術懇話会は、「リニア地下鉄」「サイバー 攻撃対応」等種々のテーマで講演、多数の学生の参加もあり、活性化が図れました。理窓会の皆様の参加大歓迎です。また会員募集をしており、技術士資格有無に関わらず、当会に関心のある方の入会を歓迎します。入会お申込み、お問い合わせは、下記メールあてへお願いします。(理窓技術士会運営委員会のメールアドレス)(risougijyutsushi_committee@alumni.tus.ac.jp)(1)ホームカミングデー「理窓技術士会コーナー」葛飾キャンパス(H27.10.25) 当会の活動報告の展示のほか理大学生クラブ「Mice」と連携しマイクロマウスという迷路脱出ロボット実演を行いました。ちびっこからご年配の方まで大勢のお客様が見えました。学生たちが一生懸命にサービスしてくれたので大変盛り上がり、実演時間を延長したほどでした。また来客者から当会の活動や技術士資格の質問などあり、当会への関心を高める意義深いイベントでした。(2)工場見学会:『東芝エレベータ保守施設見学会』東芝エレベータ(株)府中事業所(H27.11.24) 「安全・安心・快適」な昇降機の高品質なサービスを提供するための保守技術・研修センターを見学しました。保守技術の拠点であり、お客様から信頼される人材を育成しているところです。参加者から日常利用するエレベーターの安全等多くの質問もあり、大変有意義な見学会でした。理窓技術士会

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