理窓 2016年1月号
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20 授業は、同じ内容でもクラスによって上手くいかなかったり、理解してもらいやすい単元とそうでない単元があったりと、試行錯誤の連続です。苦労することも多くありますが、生徒からの「ありがとう」という言葉や生徒の笑顔が何よりも嬉しく、また頑張ろうという思いが湧いてきます。先生方も相談に乗って下さったり、仕事に追われていると差し入れを下さったり、優しく声をかけて下さる先生方ばかりです。 まだ教員生活は始まったばかりですが、毎日苦労することや悩むことがある一方で、嬉しいことも数え切れないほどあり、やりがいを感じています。これから今以上に楽しい経験や、大きな壁にぶつかることもあると思いますが、初心を忘れず、またそれらの経験を糧にして成長していきたいです。神奈川県三浦市立南下浦中学校教諭 柳原 美波(平27理・数) 私はこの3月に理学部数学科を卒業し、現在は三浦市立南下浦中学校で1年生の副担任をしています。学校の窓からは東京湾が見渡せます。 三浦の生徒たちは、とても素直で元気が良いです。嬉しいことがあれば、満面の笑みで話をしてくれます。辛いことや嫌なことがあると、全身を使ってその気持ちを表現するパワフルさがあります。一見、落着きが無いように思えますが、この素直さが自分自身の成長には欠かせないとお思います。例えば、教科の授業です。わかりづらいところがあれば「わからない。もう1回説明して!」と言います。このような言葉に、戸惑う時期もありました。きっと、毎回の授業を無事にこなすことにいっぱいいっぱいで、自分のことしか考えられていなかったのだろうと思います。しかし、生徒たちのこのような発言が「もっとわかりやすく説明するためにはどうしたらよいだろう。」「ここは、きっと躓くな。」など、今まで以上に生徒のことを考えるようになったように感じます。そして、「先生頑張ってるね。」「わかりやすかったよ。」「できたよ!」という言葉は何よりの支えになります。生徒たちは、私自身を成長させてくれる小さな先生のような存在だと感じます。 また、就職してからの8か月を振り返ると授業以外にも、生徒指導や生徒との関係づくりに悩むこともしばしばありました。その度に、学年職員をはじめ多くの先生方に支援していただいています。「指導がうまくいかなくてもいい。そのときは、しっかりフォローするからなにごとも経験しなさい。」と、指導や担任代理・学活・総合などを受け持たせてくれます。 未熟な私ですが、多くの先生方の支えのもと、日々勉強をして生徒たちにとって最善の指導ができるように努力していこうと考えています。また、教員であると同時に1人の魅力ある大人でいられるように、周囲の方々への感謝の気持ちを大切に今後も努めていきたいです。

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