理窓 2015年10月号
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15・10 理窓13 2つの球を、同じ曲線状の曲面の最下部B以外の異なる高さの位置から同時に転がすと、2つの球はどのような動き方をするでしょうか? 円状の曲面、楕円状の曲面、サイクロイド曲線状の曲面で、実際に実験をして確かめることができます。生まれて初めて、振り子の等時性を理解する醍醐味を味わってください。(d) 平行多面体の相互関係長菱型十二面体接頂八面体(b) 九九の天才、学者猿コンサル 「学者猿コンサル」は、1916年にオハイオ州ベルモントのウィリアム・ロバートソンが特許を取得したおもちゃで、それを再現した作品です。この猿の足を動かし、特定の位置に合わせると、足元の二つの数を掛け合わせた数を指さします。(たとえば、足元を4と9の位置に合わせると、コンサルは36を指さします)。1~12の数を用いた掛け算の答えがわかります。これを使えば、小学校の九九も楽しく学べます。(c) 等時性実験器 2つの同じ曲線状の傾きを向かい合わせにしたU字型の曲面があります。その曲面の最下部B以外の位置に球を置き、手を離すと球は転がります。球は曲面上の点Bを通過し、勢いで傾斜を登りますが、また元の位置に向かって戻って来ます。そして球はその曲面上を行ったり来たりを繰り返し、やがて衰退して点Bで停止します。

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