理窓 2015年7月号
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15・7 理窓5育・研究の国際競争力、「在来線」の革新、Middle-Up戦略です。現在大学で行われていることを、革新・イノベーションすることが主な仕事です。 さて、「理科大の成績表」についてです。大学の、現在の成績です。 まず財務的なもの、学校法人東京理科大学の「収支」の評価は「A」で依然として良好です。設置大学別にみると赤字の所がありますが、全体で言いますと理科大は頑張っています。 「授業料依存度」は「D」です。収入源の約7割が授業料に依存しています。この評価は、日本の私立大学の中にあっては優秀ということになりますが、世界を見ますと、例えばMITは10%を切っているわけなので、そこに近づける努力が必要ということです。 「入口」である受験生の数は、山口と諏訪は長期的に定員割れ状態です。全体としては好調です。また「出口」である就職の評価は「A」です。出口は山口や諏訪も含めて、理科大が最も胸を張ってよいところです。理科大の学生は、就職は世界トップクラスでございます。ここも理科大プライドの強調点です。 「研究」は「B」です。ここはもうちょっと国際化していかなければならないです。「女性」については、女子学生は全学生の約2割しかおらず「C」評価で、女子教員はとても少なく「D」評価ですので、まだまだこれからというところです。「グローバル化」は、教員、学生とも「D」評価、ここはしっかり国際化をしていかなければなりません。「大学院」は、修士への進学率は「A」、学部から大学院への進学率は高い学部においては65%以上です。博士への進学率は「D」です。海外における先端の大学では6割が大学院、4割が学部というのが典型的なウィニングパターンです。理科大は8割が学部、2割が大学院なので、ここを構造改革していかないといけないと考えています。 出口について、先ほど胸を張れるところだと申し上げましたが、日経大学企業イメージ調査の「採用関与者が選ぶ理系人材を採用したいと思う大学」ベスト20において、理科大学は早慶上智東大を抜き、昨年第3位となりました。これを継続することが肝要です。 ARWU(Academic Ranking of World Universities)大学の世界トップ500ランキングの中に、卒業生とノーベル賞という評価項目があります。受賞に関しては大学側のみでなく19万5千人の卒業生にも責任があるという事です。500の中には文系大学が多く、理系大学は47大学しかないのです。ハーバード大はノーベル賞150個以上。MITは81個。ランキングでは東大が21位。慶応大が300番台で私立では一番。理科大は下の方ですがそれでも早稲田大の上にいて私立で2~3位です。理科大がトップ100に躍り出るのには少し時間がかかります。そこで「目指せエベレスト」となります。 最後に「中長期戦略」について説明いたします。 目指せエベレストということで、研究国際競争力、教育国際競争力、女性の活躍、収益事業に取り組んでいます。収益事業は㈱TUSホールディングスという事業会社を立ち上げ横倉 隆常務理事に会長になってもらいました。また取締役社長には経営学研究科修了で、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社のヴァイスプレジデントであった片寄 裕市氏が、38歳で就任したばかりです。収益事業で理科大に貢献したいということであります。 また私は2015年5月24日に「賢者の選択」というテレビ番組に出演しました。グローバル化を視野に入れた大学改革等について話したもので、55分間の理科大特集です。番組のDVDは広報でも配付していますので各支部でもご覧ください。 人間は1920年代から長きにわたる挑戦の末1953年、エベレストに登頂に初めて成功しました。 「山は登ろうと思わなければ登れない」という 「山は登ろうと思わなければ登れない」ということです。このパンフレットの絵も少し直してあことです。このパンフレットの絵も少し直してあります。藤嶋先生がシェルパに引っ張られるのでります。藤嶋先生がシェルパに引っ張られるのではなくて、シェルパを追い越していくわけです。はなくて、シェルパを追い越していくわけです。 以上、ご報告でございます。 以上、ご報告でございます。 本日は誠におめでとうございます。有難うござ 本日は誠におめでとうございます。有難うございました。いました。

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