理窓 2015年7月号
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4 皆様こんにちは、中根です。 いつも大変お世話になっています。本日、平成27年度理窓会代議員総会が開催されますこと、心からお祝い申し上げます。 この1年間の理科大学の進捗を、「建学134年の道のり」「学校法人の統治」「経営成績」「中長期戦略」というテーマでお話しさせていただきます。 まず、「建学134年の道のり」についてです。 建学の精神は「理学の普及をもって国運発展の基礎とする」でございます。 1881年に年東京物理学講習所が創設され、1883年に東京物理学校となり、学制改革により1949年に東京理科大学となりました。そしてその際に理学部ができ、その後薬学部、工学部、理工学部、基礎工学部、そして経営学部ができました。山口は1987年に短期大学として発足し、1995年に山口東京理科大学になりましたが、将来を考え、2014年12月に山陽小野田市と協定し、公立法人化を目指すことになりました。さらに諏訪に短大を作ったのは1990年のこと、それが2002年に諏訪東京理科大学となり、現在も、同地域で有為な人材を輩出しているところです。現在法人としては、3大学11学部13研究科、1専攻科、3千人の教職員と2万人以上の学生を有しております。 初代校長の寺尾先生、初代の理事長本多光太郎先生の後、平川先生、橘高先生と続き前任の塚本先生は第6代にあたります。 理科大は日本の経済と共に大きく成長を続け日本最大のサイエンス大学となりました。日本がグローバル化と人口減少で大きく揺れはじめた今平成27年度平成27年度理窓会代議員総会理窓会代議員総会来賓挨拶来賓挨拶学校法人 東京理科大学理事長学校法人 東京理科大学理事長中根 滋中根 滋(46理工・電)(46理工・電)日、「21世紀に理科大は何を目指すのか」という大きな節目にあります。これまでに19万5千人の卒業生を輩出しました。内1万人が中学校・高校の教員です。現在日本の高等学校のうち理科大出身の校長先生は123人います。都内トップクラスの進学校の校長をはじめ、全国の有名な高校の校長を我々の同窓生が務めています。これが理科大プライドの原点であります。そして更なる発展を目指して、研究すなわち大学院を成長させ、加えて女子学生の大いなる進出を希望しております。 次は「学校法人の統治」ガバナンスについてお話いたします。 学校法人東京理科大学の寄附行為のもとで、学長は理事長の命により大学の校務(教育と研究)をつかさどると規定されています。そしてこのたび、「大学の最終意思決定は学長にある」ということを本年4月1日付で明確にしました。例えば、これまでは各学部長については教授会が選挙をして選んできましたが、今後は学長が選任の最終判断をするということになります。選挙という手段によって順番に交代をしていくのではなく、将来を担う人材を開発し、育てていくという考え方に改めた訳です。国立大学は法人化した結果、本学を始めとする私立大学よりも進んでいるところが多々でてきました。注意深く先手を打ってゆく所存です。 理事長の仕事と学長の仕事について説明します。理事長の仕事は、大学の設置・法人の経営、経営基盤の国際競争力、「新幹線」の構築、Top-Down戦略です。将来のリーダーをどうやって育てていくのかです。学長の仕事は、大学の運営、教東京理科大学理事長 中根 滋東京理科大学理事長 中根 滋

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