理窓 2015年4月号
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515・4 理窓化を図るとともに、リサーチ・アドミニストレータ(URA)を一層充実させていきます。産学連携・地域連携の強化もはかっていきます。4.国際化の推進 「世界の理科大へ」を標榜し、国際競争力を持つ大学となるため、以下のようなことを本年度も積極的にすすめていきます。実用英語教育の充実として英語科目のネイティブ教員による授業や習熟度別クラス編成を積極的に取り入れ、TOEFLやTOEICスコアを用いた目標設定等の実用英語教育を向上させるための施策を検討し、推進していきます。 学長特別招へい制度を積極的に活用して、若手外国人教員20名ほどに1週間~10日間ほど来てもらい、講義やセミナーを実施していますし、研究室内での英語でのディスカッションもしています。先生方も積極的に外国の研究者との共同研究を実施してもらうために、クオーター制を導入し、数ヶ月の外国滞在が容易になるようにしていきます。 JSTが昨年度から実施しているさくらサイエンスプランに積極的に応募し、アジアからの若手研究者を多数本学に招き、将来の共同研究のきっかけを作る機会を増やしていきます。昨年度は中国、韓国、タイなどから7件が採択され、充実した成果をあげることができたので本年度も積極的に応募していく予定です。5.人財確保と女性活躍推進 優れた教員の確保をすべく、教員採用時の評価基準として海外経験、英語での授業実施等の条件の明示をします。また、特命教授、特任教授など柔軟な雇用形態による採用を推進し、多様な人財の登用を目指します。また、嘱託助教の5年任期制を見直し、優れた業績が認められる場合に、一定期間の任期延長を可能にする制度を策定し、優秀な人財の育成を目指します。 女性教員の積極的な採用をおこない、女性教員が安心して教育・研究を行える環境を整備していきます。る理数系教育として、グローバルサイエンスキャンパス(GSC)という文部科学省の新しいプロジェクトに採択され、首都圏の高校1年生、2年生を中心に119名の高校生への講義が始まりました。このプログラムをさらに充実させていきます。 教員養成体制及び支援体制の強化をします。理数系教員養成の拠点校である本学の役割を維持・発展させるため、教職支援センターの組織及び構成の見直しを実施し、教員志望者及び現職教員の支援体制の強化を図るとともに、教職課程全般に亘って検証を行っていきます。 本学には中学校、高等学校の理数系教員を数多く育ててきた伝統があります。昨年度の採用される中学校・高等学校教員採用試験の合格・採用者は、249名と今までの最大規模の数になりました。3月7日(土)にはポルタで教職支援センターの皆様とともに、これら学生の方々への励ましの会がもたれました。 3年前から、玉川大学と連携して小学校教員の免許取得にも道を開きました。小学校高学年ともなると理科の内容が難しくなりますので、おもしろさや楽しさをきちんと伝えられる教員を育てたいと思っています。この3月末で4人の学生がこのプログラムで小学校免許をとることができました。3.研究推進とURA 教育とともに、最も大事なことはいかにすぐれた研究をしていくかです。理科大ならではの研究を世界レベルで展開し、「日本の理科大」から「世界の理科大」へと発展するため、昨年度「東京理科大学 研究戦略中期計画(2014~2020年度)」を定めました。研究力の観点から国際的に評価される大学としての地位を確立するとともに、グローバルな産学連携体制及び地域資源・技術・人財を活かした地域の産学公金連携体制の構築を目指していきます。 研究支援体制の強化も大切です。研究戦略の立案やそれに基づく大型プロジェクトの企画・研究推進の支援、外部資金獲得支援等の機能の強化を図るため、研究戦略・産学連携センターの機能強

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