理窓 2015年4月号
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30クラスに一体感が出て来ています。また、担任として、学校生活を互いに過ごすことで、生徒との距離が近づき、様々な悩みや心の痛みを少し理解出来たと思います。いまでは、生徒たちと一番近いところで向き合い、充実した毎日を過ごしています。 教員一年目のため、自分の思い描いた通りにいかず、まだまだ力不足を感じることが多いですが、学校の先生方に支えられて、楽しく仕事をしています。今後も、教員として、常に謙虚な気持ちを忘れずに、生徒、保護者等に信頼される教員を目指し、一人前の教員となるため、職務に邁進していきます。 末筆ながら皆さまのご多幸と、東京理科大学の益々のご発展を心からお祈り申し上げます。麻布学園(麻布中学校・麻布高等学校)教諭 井村 俊也(平25理・修数) 私は平成25年3月に科学教育研究科を修了し、同年4月より麻布学園の数学科教員として就職しました。本校は私立の中高一貫の男子校で、間もなく創立120周年を迎えます。ここ数年で職場全体の世代交代が大きく進み、若さと活気に満ち溢れています。 就職して一年目は驚きの連続でした。例えば、本校では自治活動をめぐって生徒間や対教員での議論が日常的に行われており、特に生徒主導で全校集会を開き、生徒側の意思決定を行う様子には一種の感動すら覚えました。また、私が顧問を務めるソフトテニス部では自主・自立を伝統としており、日々の練習から合宿まで部の運営すべてを生徒が行い、必要以上に大人の手を借りるなどもってのほかであるといわんばかりです。このような生徒たちの姿を頼もしく思うとともに、創立以来培われてきた自由闊達な校風の賜物だと実感しています。 そんな驚きの連続であった一年目を終え、現在私は中学2年生の正担任をしております。進学校だからといって素直で真面目な生徒ばかりではありません。学校を無断で欠席する生徒や生活リズムを崩し始めた生徒、成績不良の生徒がいれば面談を重ね、日頃の学習指導・生徒指導に徹しています。他にも正副担任と生徒との親睦を深めるために、夏休みの終わりには生徒と企画して2泊3日のクラス旅行を実施するなど学級運営に努めています。また本校では指導内容の決定が担当教員の裁量に大きく委ねられており、カリキュラムや指導方針について日々議論しながら、教材の作成を行い授業に臨んでいます。意欲的な生徒には中等教育の範疇を超え、大学レベルの話をすることもあります。最近では日本ジュニア数学オリンピックに挑戦する生徒を対象に、放課後の演習も行っています。 教員は生徒以上に学び成長していかなければなりません。これからも各種研究会に参加するなど、研鑽を重ね、精進したいと思います。鈴木正次特許事務所所 長 弁理士 涌 井 謙 一副所長 弁理士 山 本 典 弘弁理士 鈴 木 一 永〒160-0022 東京都新宿区新宿1-10-3(太田紙興新宿ビル9階) 電話03(3353)3407(代)FAX03(3359)8340 ホームページ http://www.suzuki-po.net

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