理窓 2015年4月号
29/54

15・4 理窓25 新社会人皆さん全員の心に響くメッセージを発信することはとても不可能ですが一部の方に共鳴いただければと思います。 私が東京理科大学を卒業したのは平成元年でした。 “グローバル”という言葉が今ほど世の中に響いてこない時代であったと思います。当時、理科大在学中に海外留学する人もまだいなかったと思います。私は理科大を休学してロサンゼルスの州立大学で聴講生として受け入れてもらい自分が気に入った授業を受講しておりました。当時は正直“留学”というよりも “遊学”でした。学業よりも海外で生活する事自体が学びでした。休学して海外で過ごした2年間を遠回りと考えるか、有意義な体験ととらえるか、当時の周囲は残念ですが“遠回り、もったいない”と判断される方もおりました。しかし私自身は20代前半にとても有意義に学びの多い2年間を過ごしたと思っています。今の私の人生にとても活かされています。それはグローバルに活躍できる基礎を作れた時期であったと考えるからです。皆さんは社会に出るまでどれほどの経験、体験をされてきたでしょうか?社会に出たこれからでも機会はいくらでも作れます。自分から積極的に “グローバル”な環境に飛び込まないといつの間にかグローバルに溶け込めにくい“大人”になってしまいます。“グローバル”に取組める柔軟性を取り入れる前に“大人”になってしまうと冷めた姿勢で社会、世界を判断し外国の人とも距離をおく姿勢で接触するようになってしまうと思います。英語を勉強しましょう 私の会社の新社会人にいつも指導している事ですが英語の勉強を社会に出てからも続けて下さい。今は私が学生だった頃、社会人になったばかりの時代よりも簡単に、有効に英語を学べる環境と様々なツールがそろっています。仕事で英語を活用する環境でない人でも周囲には海外から日本を訪問する外国人が多くいます。2020年の東京オリンピックに向けて日本を訪問する外国人はまだまだ増えることでしょう。理科大の卒業生に望むことでなく全ての日本人に英語に取組んでもらいたいと考えます。 他人に率先して声をかけられることが“グローバル”な人への第一歩だと思います。日本人同士でもなかなか他人には声をかけない中、見ず知らずの外国の人に声をかけることはなかなか抵抗があると思います。最低限の武器となる簡単な会話力が必要です。頭でわかっていてもなかなか言葉が出ない。対応できない。そういうことは経験されているのではないでしょうか?言葉が出ないと次の一歩となる行動も起こせません。学び方には「この方法が一番」というものはないと思います。色々と試しながら自分のペースに合っているもの、長続きできる方法を見つけて下さい。理窓会、同窓の先輩を活用しよう 理科大は総合大学と比べると理系大学ゆえに卒業生がメディアに登場することが少なく、有名人は多くないと思われがちです。しかし何と比較するかは問題外です。社会で活躍する先輩は多くいらっしゃいます。有名な大企業の社長、役員、技術のトップから自分で会社を立ち上げる経営者の方々も多くおります。そんな先輩、同窓を是非サーチしてみて下さい。理窓会に参加すると気になる先輩を容易に発見できます。またその方々と接点を持つこと、同窓として対応してもらえる機会を持つことも可能になります。社会人になってしばらくは仕事に追われ、同期の飲み会などイベントが多く母校の先輩や理窓会など出身校を活用してみることを考えられないと思いますが必ず自分に必要な情報、サポートが得られると思います。理窓会は一つの “サービス”として受けとめて下さい。 会社勤務する新社会人には理窓ビジネス同友会への参加もお勧めします。業界を超えた理科大の卒業生としての情報交換の場として活用することができ役にたつことでしょう。R&M Japan株式会社 代表樽谷 隆(平2理・化2)グローバルな舞台で活躍できる自分になる事が大切ですグローバルな舞台で活躍できる自分になる事が大切です

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です