理窓 2015年4月号
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915・4 理窓理窓知的財産クラブ会長 産形 和央 知的財産クラブは、大学の知財教育支援ばかりでなく、企業の知的財産部の関係者、弁理士およびそのほかの知的財産関係者のレベル向上と情報交換と親睦などを目的とするものと思います。その一環として、特許法の改正の解説などのセミナーを開催したり、在校生に弁理士資格取得を援助する目的でLEC組んでセミナーを企画したりしました。後者はうまくいきませんでした。それやこれやの企画をしてみるのですが、関係者の参加はほとんどなく今に至っています。そこでいろいろと情報の発信をして、啓発活動を繰り広げているわけです。ただ三者はそれぞれ固有の事情をかかえています。たとえば、弁理士は、他の士業と同様に5年間に必須研修と選択研修を70単位(70時間)以上取得が義務付けられ、レベル向上と情報交換の必要性は高くないように思われています。しかし、中堅以下の弁理士の質の低さは否定しがたく特許の明細書とは名ばかりのものといわれ、それを指摘されるのは心外でインチキなものを特許しろと特許制度否定論に通じる発言もあります。それに各企業が特許出願を絞ったり、研究開発活動の低下に伴う成果物が少なくなるなど特許業界は冬の時代の感があります。企業では、知財部員が日々の雑事などに追われ、出願活動の参画や発明者へのアドバイスなどもできず、発明者への仕事の丸投げで、出願活動が発明者に100%頼っている状況です。一般論ですが、大学の知財担当者は先生と大学と特許庁との三者間の板挟みでもがき苦しんでいます。それに企業以上に先生が難癖をつけたり、お前自体が気に食わないとか、インチキな用語で特許を取ってこいとか、裏付けなど必要なくこれで審査官や特許庁をごまかせとか、それができないのはお前が馬鹿だからだとかなどパワハラが堂々とまかりとおり、とてもやってられないと弁理士がすぐやめてしまいます。そこで特許事務所に依頼することになり、結果として、先生特許とれなくて残念でしたアハハで終わります。感情論にならなくてよいので授業料や補助金などをどぶに捨てるにはもってこいです。このような三者三様の状況で知的財産クラブをどう運営していけばいいのか活性化するにはどうしたらいいのか、いいご意見・提案がありましたらなど思っています。会長 宮川 公治【諏訪の企業研究セミナーに参加しました】 平成27年2月5日・6日に諏訪東京理科大学で開催された『平成26年度学内合同企業研究セミナー』に参加しました。2日間で約140社(1日70社)の企業が参加し活気のあるセミナーでした。  当会は、「同窓生によるよろず相談コーナー」として、学生の相談に 宮川会長、山本筆頭副会長、福田副会長の3名で応対しました。【企業研究セミナーの交流懇親会を開催しました】 平成27年2月13日(金)、「平成26年度企業研究セミナー」にご参加いただく企業の皆さまと、藤嶋学長はじめ大学就職幹事教員と学生支援課職員にお集まりいただき、当会主催で交流懇親会を開催しました。参加者は70名程です。学生のために企業と大学関係者とが関係を深め、情報交換をしていただくことを目的としています。【今後の予定】・4月21日(火) ビジネス交流懇親会・5月19日(火) ビジネス交流懇親会 (相談役・顧問の方をご招待)・6月6日(土) 理科大オープンゴルフ・6月16日(火) ビジネス交流懇親会・7月8日(水) アグネスホテルにて講演会および音楽会理窓ビジネス同友会

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