理窓 2015年1月号
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14・10 理窓29なったら、遠慮しないで地元の人に聞こう。聞くはいっときの恥だ。道幅は広いので、おしゃべりしながら歩いていてもけつまずいたりしない。車はめったに通らないので、気分良く歩ける。進むにしたがって、スイセン畑が広がる。 緩やかに登り切った所が、江月見返り峠。地蔵堂を過ぎるとスイセンの花咲く密度はますます濃くなり、文字通りのスイセンロードになる。こちら側がスイセンロードのメインストリート、観光客も多い。のんびり車道を歩いて保田駅にゴールする。時間のある人は、保田漁協直営の食事どころ「ばんや」がおすすめ。安くて旨い。 歩行時間は、ガイドブックにあるものを転記したが、1.5倍から2倍を見込んで行動予定を立てることをお勧めする。ルは前田橋バス停、約9キロ、歩行時間は3時間20分。街中が分かり難い。 もう1山、源氏山もお勧め。スタートはJR横須賀線北鎌倉駅、源氏山から大仏様をめざしゴールは江ノ電、長谷駅、約5.5キロ、2時間のコースである。 房総からは、富山。南総里見八犬伝ゆかりの山。JR内房線岩井駅スタート、双耳峰の南峰、北峰を踏んで岩井駅に戻る約9キロ、4時間のコース。 とっておきはスイセンロード。「鋸南町の保田は、越前、淡路と並んで、スイセンの日本三大群生地として知られている」とガイドブックに紹介されている。先シーズン、ぼくも歩いてみたが行程のほとんどが、軽自動車なら走れるくらいの道なので、足回りは運動靴で問題なし。スタートのJR内房線安房勝山駅から、ゴールの保田駅まで距離は約10キロ、歩行時間は2時間30分とあるが、急なアップダウンもないしよく整備された歩き易い道なので、初心者でも無理なく陽だまりハイクを楽しめるコースだ。 房総方面は足の便が悪い。特急の本数は少ないし、安房勝山には停車しないから東京駅から乗った特急を保田で降り、各駅停車に乗り換えて安房勝山に到着。改札口を出ると、ガイドブックの記述通りに歩いて行く。「佐久間川沿いに進み、和見橋を渡る。最初のポイントである天寧寺は、古刹にふさわしい山門と、境内にある樹齢600年と伝えられる柏槇が存在感を見せている」。 高速道路をくぐって進むと、道は純朴な山里に入っていく。あちこちの斜面にスイセンが目立つようになった。赤伏の集落に入ると、道が分かり難くなる。どっちに進んだらいいのか分からなく岩いわ崎さき元もと郎お  1945年3月、東京大井町に生まれる。東京理科大学中退。63年から69年まで昭和山岳会に在籍、登山の基本を学ぶ。 無名山塾主宰、日本登山インストラクターズ協会理事長。 ホームページ www.iwasaki-motoo.com問合せ先 撰事務所 〒170-0005 東京都豊島区南大塚1-53-8 TEL 03(3942)0087  FAX 03(3942)0392※無名山塾及び遠足倶楽部 問合せ先 無名山塾 〒170-0005 東京都豊島区南大塚1-39-2 フラット三栄1F TEL 03(3941)3481  FAX 03(3941)3482

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