理窓 2015年1月号
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1515・1 理窓 公益社団法人日本数学教育学会(略称 日数教)は、2018年に創立100周年を迎えます。この100年間、日本の数学教育の発展に多大な貢献をするとともに、多くの数学教育研究者や数学科教員の育成に尽力しました。 日数教と理科大の関連も深く、前身の日本中等教育数学会の設立には東京物理学校初代校長寺尾寿先生も関係されています。さらに、過去4名の同窓の先生(平野智冶(第9代)、松尾吉知(第14代)、植竹恒男(第16代)、澤田利夫(第18代))が会長に就任しています。現在も理窓会の会員である池田文男(専務執行理事)、下條隆史(常任執行理事)、深瀬幹雄(業務執行理事・庶務部長)、加々美勝久(理事・庶務部副部長)、石倉敏雄(監事)が役員として、また数十名の会員が幹事として学会に貢献しています。 創立100周年の記念行事の一環として、第100回全国算数・数学教育研究(東京)大会が、2018年(平成30年)8月に神楽坂校舎を中心会場として開催されることが決定いたしました。 この研究大会は、わが国の数学教育に関する優れた実践研究を発表する大会として毎年夏に約2500名の参加者により開催され、97年の歴史を重ねております。その100周年という記念すべき大会を、東京理科大学を中心として開催できることになりましたことは、「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」という理科大の建学の精神に貢献できる行事であるといえます。 現在、私が準備委員長として、さらに東京理科大学数学教育研究会(略称 理数研)会員の先生方と、企画・運営について鋭意検討しています。 理数研は、昭和35年に設立された、中学・高等学校の数学科教員を中心とするメンバーで構成されています。中等数学教育の研究団体として、月例会をはじめ、ゼミ・研究会などの活動を活発に展開しています。理数研の活動が、卒業生含む数学科教員の教師教育としての役目を充分に果たしているとともに日本の数学教育に多大な貢献を果たしていると考えています。 100周年記念研究大会において、理科大の目指すべき数学教育を確立するために、次の研究を進めています。• 独自の中等数学カリキュラムの作成• 理数系に進む生徒のためのカリキュラムの作成• 生涯学習における数学教育の確立• 数学教育における数学史の役割 なお、2015年6月には、この大会の前大会として日本数学教育学会春期研究大会が開催されることになりました。 理窓会の先生方には、100周年記念大会や春期研究大会において、様々なご協力をお願いさせていただきます。大会成功のためのご理解とご支援をお願いします。日数教 100周年記念大会日数教 100周年記念大会にに向けて向けて東京理科大学数学教育研究会会長 池田 文男(48理・数)

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