理窓2014年10月号
38/54

34かと思います。サークルが創立されてから今年で10年の年月が経ちましたが、今の後輩たちを見ているとこの歴史を最大限に生かして鳥科を強豪チームへと導いてくれると思えます。今年度の目標は300mを確実に飛びチーム記録を更新し、優勝争いに加わることです。 現在は、新チーム体制をとっており、まずは来年度の大会出場に向けての充電期間となります。鳥人間チームでは一番落ち着いた期間と言われる秋である現在でも活発に活動を行っています。翼製作など鳥科が洗練し蓄積してきた技術などは生かしつつ、コクピット周りの流体解析など今まで取り組んでいなかった細部の調査をすすめています。 また、この様な鳥人間コンテストに向けた取り組みに加えて大学のイベントなどで機体及び一部の展示を行うなどの活動も積極的に行っています。今年は理大祭で展示を行う予定です。スペースなどの関係で片翼のみの展示になるとは思いますが、興味のある方はご覧にいただけると幸いです。 長くなりましたが、私達のサークルの活動には沢山の時間、お金そして何より多くの人々の協力や応援によって成り立っています。私たちが滑空機製作をつづけられる喜び、楽しみはそういったものによって成り立っていることに感謝して新記録に挑みたいと思います。今後とも鳥科を是非ご声援くださいますようよろしくお願い致します。 こうして、試験飛行を終えて最終調整を行いテスト期間と共に大会の時期がやってきます。鳥人間コンテストの放送は毎年8月末から9月の初め頃にあるのですが、収録日となる大会は毎年7月の第4週の土日に行われます。そうです。まさにテスト期間中の土日に行われます。鳥科の出場する滑空機部門は土曜日に行われました。大会には前日にテストの無いメンバーが早朝から琵琶湖に出向き、機体の安全審査、プラットフォームの視察、最終調整などを行いました。夜にはテストを終えたメンバーもそろい大会を迎えました。当日は非常に暑い日になりましたが天候には恵まれておりベストコンディションで、理窓会、こうよう会の方々そして理事長など多くの方々が応援に駆け付けてくださいました。熱い応援の中1年間かけて製作した機体「シラン」は琵琶湖へと飛び立ちました。 今年の記録は鳥科としては歴代2番目の記録となり、記録更新とはなりませんでしたが、鳥科が今後記録を伸ばしていくには十分なフライトが出来たのではないかと思います。過去には惜しくも残念な結果となった年も続き、200mを越える飛行を初めてチームが達成したときは2年前で、その翌年は不出場といった経緯がありましたが、今年は200m越えの記録を出すことができ、鳥科は“滑空機をしっかりと飛ばす”という段階から“飛距離を伸ばす”という段階に成長したのではないコンテスト当日 翼作業コンテスト当日 翼作業フライト後のパイロットフライト後のパイロット2014パイロット2014パイロット鳥コン 撤収鳥コン 撤収

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です