理窓2014年10月号
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32 こんにちは。 東京理科大学 鳥人間サークル-鳥科で鳥人間コンテスト2014年大会にて代表を担当しておりました田中佑典と申します。この度はサークルの活動の紹介、及び今後の展望について紹介します。 サークル紹介の前に、鳥科は第37回鳥人間コンテスト2014滑空機部門に出場し第5位(学生チームでは3位となる)、228.08mの飛行記録を残しましたことをご報告致します。応援してくださった方々、誠にありがとうございました。 それでは先ず、サークルについてご紹介致します。私たちは葛飾キャンパス体育館にある部屋を拠点として活動するサークルで、毎年7月下旬に開催される読売テレビ主催「鳥人間コンテスト」滑空部門に出場し飛行距離記録を残すことを目的としています。 ところで冒頭から“滑空”という言葉が多く目に入り疑問に思われた方がいらしたのではないでしょうか。鳥人間コンテストをご存知の方の中にはパイロットがペダルを必死にこぎ、プロペラを回すところを想像される方が多いかと思いますが、鳥科は滑空機、わかりやすく言えば“プロペラのない”飛行機を製作し、機体の飛距離を競う部門への出場を目指します。この滑空機部門では10mの高さから機体を投げ出す際に与えた初速以外に人間の手によって力を加えることはなく、この部門はいかに効率よく落ちていくかを競う部門とも言えます。 さて、この滑空機を作るために「設計」「製作」「各種試験」の3つを軸に活動をします。鳥科では翼班、接合班、コクピット班、電装班の4種の班を編成し、それに加えて設計主任を設けて、それぞれのセクション毎に仕事を分割して行います。 一年間の活動は、3年生が引退し代交替が行われる大会終了後の夏休みより始まります。夏から秋にかけては設計主任を中心とした設計チームにより制作する機体のプランが練られていきます。その間、各班は制作練習や実験を行ったりして機体制作に向けての力を蓄え、活動が活発化する冬を迎えることとなります。 冬になりますと翼班の作業を皮切りに徐々に実機の製作に入っていきます。まずは「リブ」のマスター切りの毎日が続きます。リブは翼の断面の形をした翼のパーツで、機体の主な骨格となる桁に垂直に付けられます。材料は発泡スチロールでできています。マスターはそれを作るための型のことで、厚さ1ミリのボール紙をカッターで切り出鳥人間鳥人間コンテストコンテストにに参加参加して〈1〉して〈1〉東京理科大学鳥人間サークル東京理科大学鳥人間サークル--鳥科鳥科平成26年度代表 平成26年度代表 田中 佑典田中 佑典工学部 機械工学科 2年部員と機体集合写真部員と機体集合写真リブマスター切りリブマスター切り

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