理窓2014年10月号
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28とを教えていただきました。今度は、私が教師として、生徒たちに数学の楽しさや、有用性を教え伝えていくことで、恩返しをしていきたいです。また、新任の試行錯誤を温かく見守ってくださる周りの先生に感謝を忘れず、ひたむきに頑張っていきたいです。埼玉県立幸手桜高等学校教諭 吉田 裕亮(平26理・数) 私は大学に入学する前から教員になることを目指していました。大学在学中もその夢は変わらず、同じ夢を持つ友人たちと勉強を続けました。教員採用試験の対策など教育支援センターの先生方のご指導もあって、この4月より教員としての生活をスタートすることができました。 採用試験に無事合格し、卒論発表も終わり、残りの大学生活を謳歌するだけと考えていた2月末、赴任校決定の電話がかかってきました。それは初めて聞く高校名で、実家からも遠く、全くと言っていいほど土地勘のない場所でした。もちろん実家から通うことはできず、1ヶ月で新たに住む部屋を探し、気が付いたらもう3月も終わりになっていました。 右も左もわからずスタートした教員としての生活の中で、私がまず感じたことは教員の仕事の多さでした。授業や部活動はもちろん、事務的な仕事や学校運営に関する仕事など、教育実習では体験することができなかったことが多く、驚きました。 授業に関しては、数学が苦手な生徒が多い中でいかに楽しく分かりやすく、生徒の興味を引きながら授業を作っていくことを大切にしながら行っています。しかし、思うようにいかないことも多く、反省の毎日です。私が教師を目指すきっかけとなった、「数学の楽しさを伝える」ということを忘れずに、よい授業ができるように日々、勉強していきたいと思っています。 授業以外でも、顧問をしているサッカー部では毎日のようにグラウンドに立ち生徒と一緒に汗を流し、分掌の保健管理部では校内の清掃や環境管理など忙しい日々を過ごしています。 教員の生活は大変なことが多いですが、生徒たちと接していると嬉しいことや楽しいこともたくさんあります。授業の中で生徒の反応がよかったときや学校生活、部活動などで生徒の成長を感じることができたときは本当に嬉しいです。 まだ私の教員生活はスタートして間もないですが、早くも教員としての苦労、喜びを感じることができ、充実した日々を過ごすことができています。今後も充実した日々を過ごすことができるよう毎日を一生懸命過ごしていきたいと思います。北海道富良野高等学校教諭 金澤 隆裕(平22理・数2) 東京理科大学を卒業して5年が経とうとしています。大学を卒業してからは生まれ育った北海道で教員をしています。ただ、昨年度までは教員採用試験に合格することができず、期限付き教員として4年間で3校勤務しました。期限付き教員では1年経ったら勤務する学校が変わっていたので、学校の仕組みや生徒を理解するのに時間はかかりました。しかし、この4年間教師としてのイロハを学べたとともに、たくさんの生徒とふれあう機会が多く接し方や信頼関係の大切さも学べました。そういった経験ができたことで教員採用試験に合格することができ、平成26年4月1日より北海道富良野高等学校で正規教員1年目をスタートしています。  富良野高校では、今までの経験を活かしながらも学び続けるという姿勢を忘れずに生活しています。新しくおこなう仕事も多く慌ただしい生活を過ごしています。

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