理窓2014年10月号
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26フレッシュマンフレッシュマン八千代松陰高等学校教諭 藤井 平馬(平24理・数) 「先生、教えて下さい。」この言葉を口にするのは、生徒だけではないのだと強く実感しました。 私は赴任して2年目になります。現在、高校2年生のクラス担任をしていますが、クラス運営、進路指導など、あらゆることを先輩教師から学んでいます。また、私自身「良い授業」や「良い先生」について常に考えて日々を過ごしています。教師としての指導に絶対的なマニュアルがあれば良いのにと考えることもありますが、生徒という人間を相手にする上でそのようなものはないと思い直します。 赴任して1年目、先生と呼ばれることに新鮮さを感じながら初授業に臨みました。48名という大人数の教室へと入った時の印象は強く残っています。今でも授業でふと「あぁ、生徒に数学を教えているんだ。」と喜びを感じることがあります。先輩の授業を見学したり、自分の授業で失敗したなと思った時は相談しに行ったりと、1年目は授業力を向上するために時間を割きました。生徒の実態が分かるようになってからは、自分なりに授業方法を色々と変えて実践しました。もちろん失敗もありました。今は「ペア学習・グループ学習」を研究して、授業の質の向上に努めています。 2年目で初めて担任を持って、さらに学ぶことが多くなりました。生徒一人ひとりの名前を覚えることから始まり、朝必ず1番に来て黙々と自習をする子、勉強は苦手でも黒板の掃除を一生懸命にやる子など、生徒は十人十色であると感じています。生徒と会話していると、時には生意気で失礼なことを言ってきたりしますが、学校生活の中で1番楽しい時間です。来年は持ち上がりで高校3年生の担任を持つ可能性があるので、その時に備えて今は進路指導の勉強をしています。 教師は人に教えるというイメージが強かったですが、むしろ生徒と一緒に学んでいく職業なのだと実感しています。自分の力で行動できる生徒に育つように、教師としてしっかりと支えてあげたいです。アクセンチュア株式会社関 清隆(平26理・修数) 平成26年3月に大学院を修了し、アクセンチュア株式会社に入社してから半年が経過しました。充実した教育制度があること、仕事の幅が広域であることから当社への入社を決めました。研修4ヶ月、業務にあたり始めてまだ2ヶ月ですが、日々新しいことにぶつかっています。研修では、プログラミング言語であるJAVAの学習、SAPというシステムの講義、それに伴い必要となっている会計の勉強であったりと短期間で広範囲の分野を理解することに必死でした。しかし、新しいことへの向き合い方は院生の2年間がいい準備期間になっていたようで、比較的スムーズに吸収してこれた実感があります。 大学院では、既存の定理の証明でなく、先生や先輩とともに新しい結果を証明するという作業のため、これまで以上に思考することが求められ苦労しました。その経験が活かされていると感じます。 現在、仕事における実務として、システム開発を担当させていただいており、設計書をもとにプログラミングをしています。ひとつひとつのステップをプログラムに書き起こすのですが、ロジックがひとつでも抜けているとそれがバグと(2525)

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