理窓2014年7月号
7/54

14・7 理窓3を結び、それぞれの主催行事への積極的な相互参加を促していきたいと思います。各支部では支部長や役員がこうよう会に参加しています。こうよう会からは支部総会などに支部長、副支部長などが参加していただけて、交流が活発化していますが、さらに活発化する必要があります。最近は職業などが非常に複雑になっているので、保護者の方々は、そうしたいろいろな情報についても知りたいという希望を持っているようです。そこで、理窓会が積極的に情報提供していきたいと考えています。 こうした施策を実際に実行していくには、原資が必要となります。そのためには、会費納入率の向上を図ることが大切です。15年会費を払っていただいている方を除けば、毎年の会費納入は、卒業生の2~3%となっています。卒業生にいろいろな事業に参加していただければ、経費がかかることを理解していただけます。理窓会として、卒業者の参加を促していきたいと思います。卒業時に全員から15年会費を納入していただいていますが、このことについても学生及び保護者の方々の理解を深めていくことが大切だと考えています。長期的な課題と施策 昔からの課題として住所把握率の向上があります。簡単には解決できない課題で、住所判明率は60%しかありません。毎年7000名くらいの住所が変わり、2000名程度住所不明者になります。新しく3500名の卒業生の住所が加わっても、住所把握率はそれほど増えていきません。これを70%くらいに増加させることを目標に掲げておかなければ、住所判明率は徐々に下がっていきます。理事長の掲げるエベレストと同じです。登ろうと思わなければ登れないのですから、目標として掲げておきます。 もう一つ、100年続いてきた小さなコミュニティ(皆さんが緊密に親密に、いろいろな関係で一緒に行動したりしていくためのコミュニティ)の形成を図りたいと考えています。たとえば、静岡支部は3地区に分かれていますし、神奈川支部も分かれています。一つに集めると20~30人、あるいは多くても50~60人なのですが、不思議なことにそれが3つに分けてもやはり50~60人ずつ集まるのです。このように、1つの活動単位にはそれに適した規模があります。たくさんの人に参加していただくには、活動単位を増やすことが大切です。今後、地区会の増加を図っていきます。 そして、海外理窓会の増加です。国際競争力の向上、グローバルな教育を大学でも進めています。この観点から、海外に理窓会支部を設けて、協力しながら進めていくことも非常に大切だと考えています。他の大学では60カ所程度の海外支部がありますが、60カ所が一つのキーポイントになると考えています。現在理窓会では上海、シンガポール、北カリフォルニアの3カ所ですが、目標として将来、60カ所の海外支部を置くことを考えていきたい。 関連団体の増加も大切です。10年前に3団体だったものが現在は42団体になっていますが、理窓会とコミュニケーションが取れていない、つながっていないという現実があります。こうした団体と話を進めながら、関連団体を増やしていきたい。関連団体が増えることによって、全体の活動力が高まると考えています。最後に こうした施策を実行していくために、組織力を発揮する理窓会の運営をやっていますが、引き続き、理窓会の組織を拡充しながら進めたいと思います。対応が必要な、新しい現象や事態が生じれば、それに応じた組織を作ります。目的が生まれ、責任者を配置し、人員を充実させて対処していく、これが理窓会の新しい形です。 理窓会もこれからいろいろな時代の変化に対応していかなければなりません。理科大の幹部は時代に大変敏感な方々です。我々も、しっかりと将来を見据えながら、一緒に歩めるようにしたいと考えています。これからの理窓会の運営を代議員の皆様にご協力いただくことをお願いいたしまして、所信表明といたします。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です