理窓2014年7月号
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3314・7 理窓14・7 理窓フレッシュマンフレッシュマンNTTコミュニケーション株式会社藤岡 美沙(平25理・数情) 私は現在、NTTコミュニケーションズという企業にて働いております。この度は研究室の教授よりたまたま執筆のお話をいただきましたので、この機会に皆様に近況をお伝えしようと思います。 研修後、1年目の8月より法人向けのコンサル営業部門に配属となりました。私が配属された部署では、10人のチームで約1000社の企業を担当するフロント業務を行っております。顧客に提案する商材は主にネットワークですが、それに加えクラウドや電話システム、セキュリティシステムなども多様な切り口から付加価値を付けて同時に提案していきます。クライアントの企業規模は中小から大企業まで様々で、顧客数が非常に多いため配属後まもなくプロジェクトマネージャーもいくつか任せていただきました。仕事をする上で重要になるのは、商品の技術的知識や提案方法はもちろんのこと、複数の案件を掛け持ちしながらいかに効率よく進めていくかといったことです。仕事内容は難しく、技術的な知識もままならない私は、ポジション的に明らかに力不足でしたが、学生時代の経験がとても役立っていると強く感じています。 学生時代、私は大学の機関団体にて法人向けに広告営業を行っていた経験があります。その際、広告収益の拡大を狙い新規顧客開拓を行いました。この不況の中、学生相手にお金を出してくださる企業は少なくとても困難な状況でしたが、企業の広報費に着目しアプローチする企業を大幅に絞ったことで、年間収益を2~2.5倍に増やすことに成功しました。この時学んだことは、1つの事象を様々な観点から捉え分析することの大切さでした。これは大学で学んだ学問の延長線上だとも思っています。理系の勉強は暗記よりも自分の頭で考え理解することが必要です。社会に出てから、この自分の頭で考える力がより一層必要だと感じています。 現実世界では、数学などのように完全な“答え”なるものは存在しませんが、常に自分の頭で考え多角的な視点で物事に向き合うことで目の前の壁を乗り越えて行けると思っています。大学時代の経験を糧にこれからもさらに成長していきたいです。千葉県立四街道北高等学校 教諭 本田 健太(平26理工・数) 大学4年間はいつも部活動のことで頭がいっぱいだった。どうやったら速くなるか、強くなるか、勝てるか。その中でも思い出に残っているのは、4回出場した箱根駅伝の予選会。先輩の背中を追いかけて走った1年目、雨の中チームに貢献できなかった2年目、ブロ長としてリーダーシップを発揮した3年目、時間が無い中で自分自身と戦った4年目。記録は残せなかったが、生涯、記憶に残る大切な4年間だった。 そのような大学生活を終え、4月に千葉県立高校の新規採用教員を代表して、辞令交付式にて、教育長に決意表明をして早3か月が経った。3か月前までは、一人称が「僕」・「俺」だった自分が、「先生は…」となっているのだと思うと、どこか少し恥ずかしさもある。 毎日6時30分に家を出て、帰ってくるのは23時を過ぎることもある。平日は、授業、生徒指導に、土日は専門外のバスケットボール部の顧問を一人でこなし、心身ともに休みがない生活。また、会計処理や成績処理等、生徒と関わる以外でも様々(2424)

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