理窓2014年4月号
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3114・4 理窓籍するサッカー部の第一顧問を担当し、学校内での校務分掌も忙しく、挙げればきりがないほど大変なことばかりです。大学院においても、忙しく、徹夜や泊まることが多かった学生時代でしたが、現在もそれに匹敵するほど忙しい毎日です。それでも、なんとか仕事を頑張り続けることができているのは、少しずつ日常にちりばめられている喜びがあるからだと私は感じています。最後の大会で、半年しか指揮をとっていないのに感謝を述べてくれたサッカー部の3年生、わからない部分が“わかるようになった”と喜んでくれる生徒、あまり関わりがないにもかかわらず元気に挨拶をしてくれる生徒、こちらも挙げればきりがないほど、小さな喜びではありますが、生徒の成長を“やりがい”と感じることができる出来事ばかりです。 今年、教員採用試験を見事突破され、晴れて教職の道に入られる方や、教職を志している方、どうしようか迷っている方、様々な方がいると思います。もし、教職の道に入り、どこかでお会いできれば、是非お声かけ頂いて、さまざまな情報交換などをできたらと思います。教育界を若手から活気付けていき、生徒が輝けるような教育をつくりあげていけたら喜ばしい限りです。 最後に、ここまでご指導いただいた先生方に感謝するとともに、その恩を未来を築く生徒たちに還元できればと思います。千葉県立市川昴高等学校教諭 梅田 真梨奈(平25理・修数) 私が自分の将来像の一つとして、初めて「数学の先生」をイメージしたのは高校受験の頃でした。中学の夏までは方程式や関数とは何のことやら、さっぱり数学のできない生徒でした。そして夏に入り、本格的に高校受験に向けて勉強を始めると、面白くてどんどん問題を解きたくなっていきました。それが解けたかどうかは覚えていませんが、次第に周りの友人に問題を教えるようになり、教え方が上手で先生に向いているとはやし立てられたのが、今の私の始まりです。 そして今、教職に就いて1年が経ちました。私の初年は驚きと反省の連続でした。まず、授業やホームルームなど生徒と直接関わることと同じくらい、もしくはそれ以上に分掌の仕事が多いことに驚きました。また、日程が目まぐるしく変化し、『通常通り』が稀であることにも驚き、また戸惑いました。そんな変則的な日常と仕事内容に振り回され、これだけは自信を持ってやり遂げたというものが何一つないことが、今最も反省する点です。 やはり、私は数学を教えることが好きです。数学なんて嫌いだ、数学ができなくても生きていける、数式が出てきたらもう無理、そんなことを言う生

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