理窓2014年4月号
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26や、ライト・フライヤー号(本物の復元機・この機体で世界初の飛行実現)など、20数機が展示されています。次代を担う青少年の理科教育には熱心に取り組んでいますが、その一つとして年七十数回にも及ぶ「出前授業」や恒例「あおもり科学大賞」なども設け、子供たちの「科学する心」・「挑戦坊っちゃん賞受賞にあたって 獨協医科大学木村 真三(平1山口短大・材) 「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている」の書き出しで始まる小説「坊っちゃん」であるが、私自身、「坊っちゃん」以上の破天荒な人生を送っている。 どのくらい破天荒かと言えば・・・、あり過ぎて書けない。しかし、書ける範囲で紹介すると保育所時代から虫や爬虫類が大好きで、必ず保育所に持っていき、園内のヒーローとなっていた。当時、他所の保育所長を務めていた母のもとには、苦情の電話が殺到していたそうである。小学校にあがっても注意散漫、落ち着きがないと卒業前まで書かれていたことを記憶している。成績も華々しいものなどなく、5段階評価で、当時、私たちの間では「あひる」と呼ばれていた「2」ばかりだったと記憶している。両親もあきらめが早いもので、小学校のときの進路希望では、中学卒業後、寿司屋か大工と書いていた。親からすれば、勉強もからっきしダメ。少しでも手に職をつけておけば、食いっぱぐれることもなかろうと親心だったと思われる。 しかし、この当時から2つのことだけは守っている。ひとつは、決して嘘をつかないこと。他人に嘘をつくというよりも自分自身に偽らないこと。もうひとつは、弱いものいじめをしないこと。小学校時代、いじめを受けている同級生を庇ったら逆にいじめを受ける立場となり、卒業までいじめを受けた経験がある。 こうした経験から、自分自身が強くなろうと中学生にあがった瞬間から悪の道に進むことになる。ここからは、朝日新聞社の「プロメテウスの罠」に書かれているので読んで欲しい。結局のところ、小さい頃から問題児で、高校を出るまで警察のブラックリストに載るような悪党が、このような賞をいただけるようになれたのも、東京理科大学山口短期大学時代にお世話になった先生方、特に性根を入れ替えるきっかけを作ってくれた塚本桓世会長や石田修一先生のお陰に依るところが多い。 最後にひとつだけ、このような賞をいただけたのも子供の頃から守ってきた2つの誓いを大切にしてきたからだと思う。する心」・「感動する心」の育成に努力を傾けています。これから、超高齢者社会を迎えようとしている当県にあって、「超元気振り」を発揮し、これらの理科教育に向けて、余生を全うしたいものと考えています。

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