理窓2014年4月号
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714・4 理窓マレーシア首相のマハティール氏をお迎えすることを考えております。 大学にとって、学生は「お客様」です。さらに入学した学生にいかなる付加価値を付けて卒業させるかが問われております。今般の社会状況から、学生にはInternational Professionalになるための科学の基礎的知識や社会・産業のニーズを捉えた専門知識のみならず、広く世界でリーダーシップがとれる人材になるための教養を身に付けて欲しいと考えております。そのためには、「教えるのが世界一うまい大学」を目指します。そして、真の実力を持ったもののみを卒業させるという「実力主義」の伝統は守り続けたいと考えております。具体的には、基礎力を重視した教育を実施し、専門分野に偏らず、人文科学や社会科学など幅広い知識を身に付け、論理的思考力や国際性を身に付けさせる教養教育を重視します。また、事前・事後学習に積極的に取り組ませ、大学院進学率も向上させるべく、学位プログラム化を進めることを検討します。そのためには、学科・専攻の枠にとらわれない「コース制」の導入を検討し、「卒業研究」についても、客観的なアセスメント方法を考えます。また、グローバル化に対応し、実用英語教育を充実させ、TOEIC・TOEFLでスコア目標を定め、在学中にクリアさせることで測ること、卒業論文・修士論文の要旨を英語で作成させることを必須とするなどを考えております。あわせて、海外大学との連携を強化・交流を拡大し、相互に学生・教員の交流を促進します。制度的にも、セメスター制の拡大、クォーター制の導入も視野に入れます。 教えるのは教員です。大学にとって、教員は宝です。同窓の皆様も、「自分はあの先生に教えてもらった」という記憶をお持ちの方が多いかと思います。教員においても教育への努力は怠りません。今後はITC教育、反転授業への取り組みを検討・実施したいと考えております。また、FD(ファカルティ・ディベロップメント)は欠かせません。さらに教員には教育のみならず、それぞれの専門領域において問題解決のために努力を惜しまない、ノーベル賞を本気で目指す教員であって欲しいと考えています。これからの教育・研究活動の目標は、次の5点にまとめられます。 1. 教員輩出数No.1の大学 2. 就職率No.1の大学 3. 海外企業求人No.1の大学 4. 理系企業トップマネジメント   Top-5に入る大学 5. 卒業してからも一生つきあえる大学 これらの目標のために、組織体制も整えます。階層ごとに目標・評価・結果責任・権限の委譲を明確にし、経営・執行が lean&speedy に行われ、結果として「あるべき姿」が着実に実現され進歩し続ける大学であろうとします。また、年功序列優先人事を行わず、外国の教育者・研究者が是非就職したいと願う大学でありたいと考えます。 同窓の皆様にとって、本学はどのような大学と写っているでしょうか。本学は、同窓の皆様が本学を卒業したことを誇りに思う大学でありたいと思っております。同窓の皆様は、本学のことを誇りに思っていらっしゃるでしょうか。誇り得るに足る大学であるために、本学は日々努力し続ける所存です。本学は理窓会の活動を一生懸命支援し、また同窓生は母校と後輩の将来を支援するような関係を築けたら、これに優る喜びはありません。そのため同窓生と大学との絆とすべく、eTUSというメールシステムを導入し、同窓生全員にメ―ルアドレスを付与、相互に情報交換をしていただくツールとしてご利用いただけるように考えております。同窓生20万人の力を結集し、「日本の理科大」から「世界の理科大」へと飛躍すべく同窓生のお力をeTUSに集約、ご利用賜れれば幸甚に存じます。 同窓の皆様には、旧倍のご指導、ご撻、ご支援をお願い申し上げます。 末尾ではございますが、皆様のご多幸、ご健勝、ご成功を心よりお祈りいたします。

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