理窓2014年1月号
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14・1 理窓11「第6回 数学・授業の達人大賞」表彰式・模擬授業「第6回 数学・授業の達人大賞」表彰式・模擬授業 第6回を迎えた数学・授業の達人大賞は、東京理科大学数学教育研究所が主催し、東京理科大学大学院科学教育研究科、東京理科大学理窓会、東京理科大学数学教育研究会が共催し、ホームカミングデーで、その表彰式が行われた。これは小・中・高等学校において、意欲的な研究や、創造あふれる指導により、優れた授業を実践した数学科の教員を顕彰するものである。例年、最優秀賞2組、優秀賞2組を表彰するが、今回は、さらに審査員特別賞が1組、優良賞が2組に贈られた。最優秀賞 秋田県潟上市立天王小学校  椎名美穂子 先生 授業タイトル 「反比例のグラフ」 神奈川学園中学校・高等学校 島  智彦 先生 授業タイトル 「格子点上に正方形をつくる」優秀賞 関西大学初等部       尾﨑 正彦 先生 授業タイトル 「辺の長さと面積の関係に秘密はあるの?」 神奈川県平塚市立春日野中学校 桑原 嘉明 先生 授業タイトル 「課題学習「3つの解法を比較しよう」」審査員特別賞 山形県立庄内総合高等学校  槇  誠司 先生 授業タイトル 「データから放射線量を予測しよう」優良賞 東京都豊島区立高南小学校  河内麻衣子 先生 授業タイトル 「筆算の意味について考える」 埼玉県立芸術総合高等学校  木戸 俊吾 先生 授業タイトル 「バスケットで数学しよう」 表彰式は、まず、清水克彦部門長の開会の挨拶で始まり、藤嶋昭東京理科大学学長からご祝辞を賜り、その後清水部門長から受賞者への賞状、賞金、記念品等の授与、続いて秋山仁センター長から講評があった。藤嶋学長のご祝辞、秋山先生の講評を要約すると以下の通りである。藤嶋学長 受賞おめでとうございます。夏目漱石の坊っちゃんにも出てくる理科大は100年以上も素晴らしい数学の先生をたくさん輩出して、世間から定評を受けています。今回はこの新しい葛飾キャンパスで開催できて喜びもひとしおです。皆さんには数学の先生の模範例として活躍していただきたいと思っています。秋山センター長 本日は受賞おめでとうございます。椎名先生は小学校の学力全国一の秋田県の先生。授業は生徒に予想させることからスタートして、彼らの興味を喚起している。グラフをかかせる方法も生徒に聞く。何よりも授業に生徒全員が参加している。圧倒的な高得点でした。島先生は作業での全員参加を促し、答えが1通りに決まらない問題を提起し、アプローチの方法とか答えに、いろいろな組み合わせがあることを実感させていった。槇先生は大学生対象の、放射能を統計を使って説明した名講義である。尾﨑先生は辺の数が多いほど面積が多くなることを児童に推測させて実物で実証させたのは素晴らしかった。桑原先生は連立方程式の有用性を実感させた。連立方程式で解くのは頭を使わない。小学生の考え方(鶴亀算)が一番難しい。河内先生は筆算をアレイ図と対応させたオーソドックスでよい授業。木戸先生はジグソー法を用いていた。紹介するのによい。 最後に、最優秀賞受賞者2名による模擬授業が行われ、閉式となった。  (文責 岡田 紀夫)会場 講義棟1階102教室会場 講義棟1階102教室    時間 13:30~15:30時間 13:30~15:30左より順に、河内先生、尾﨑先生の奥様、椎名先生、左より順に、河内先生、尾﨑先生の奥様、椎名先生、桑原先生、秋山先生、木戸先生、島先生、槇先生桑原先生、秋山先生、木戸先生、島先生、槇先生藤嶋学長藤嶋学長会場風景会場風景島先生島先生椎名先生椎名先生

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