コロナ禍に対応する世界に誇る日本の数学教育 ~ 東京理科大学数学教育研究会

東京理科大学数学教育研究会(以下、理数研)は1939年(昭和14年)東京物理学校数学教育研究会として発足し、1959年(昭和34年)に東京理科大学数学教育研究会と名称を変更、80年以上の歴史を刻んできました。その間一貫して初等・中等教育における数学教育の実践的な研究を進めてまいりました。理数研では、主に、1、新米やベテランを気にせずに自由討論できる場所。2、他の先生方がどのような授業に取り組んでいるのか切磋琢磨して、数学教育について、意見・考え方等の情報交換ができる場所。3、数学の先生が、忌憚のない考えを意見交換して、日々の数学の授業を磨き上げる場所。4、教育現場の先生が、直接、数学の授業の中で、役立つ教育内容や教育方法、さらに教育哲学を深める場所。にするために会員の声に応えるような幅広い活動を行っています。しかし、コロナ禍の中で、毎年4月に行われる年次総会も5月に延期し、オンラインによる同期遠隔の理数研総会を5月16日(土)14時からWeb上で行い、全国から、100名以上の会員が参加しました。2019年度末の今年3月から2020年4月7日(火)緊急事態宣言の下で、学校教育現場の、さまざまな教育実践の報告や意見交換が行われました。

翌週5月23日(土)、特別企画のオンライン授業事例研究会:光永文彦(西大和学園中学校・高等学校)、金森 千春(芝浦工業大学附属中学高等学校)、岡田憲治(芝中学校高等学校)、渡辺雄貴(東京理科大学)を行い、コロナ禍での学校現場の先生方への支援の在り方を検討してきました。さらに、理数研が、これまで毎月実施してきた「月例会」も、8月まで、休止しておりましたが、オンラインによる月例会を9月から再開しました。9月19日(土)14:00、10月10日(土)19:00、11月7日(土)14:00、12月6日(日)、さらに、有志による理数研ゼミ(大和澄夫、河合博一と若手教員ら)も7月25日、8月22日、9月26日、10月24日、11月28日、全てオンラインでの勉強会を継続しています。今後も理数研を宜しくお願い致します。

会長 伊藤稔(理工・数1979)

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