東京理科大学と私の教員生活

現在、数学の授業やクラス担任として、生徒と向き合う日々を過ごしています。本校は東京都の進学指導特別推進校に指定され、ハイレベルな文武両道を掲げた伝統校です。今回は、私自身の学生時代及び教員生活をとおして、学び得たことや今後の展望を述べます。

① 学び得たこと
大学4年生の時、教員採用試験の論文・面接の指導を受ける中で、教職支援センターの先生方から「生徒の成長につながるか」という判断基準で考えることの大切さを学びました。今でも、判断に迷うときは、この基準に立ち返り、チームでの対応を心がけています。また、授業では「数学の本質的な理解と、生徒に向き合うことが大切である」と考えています。その理由は、前任校で先輩の先生から「評価のために問題集チェックしているの?生徒を見なきゃダメ」と助言を受けたからです。この経験から、生徒の間違えた箇所や質問を書き留めることを習慣にしています。今ではこのノートは5冊ほどになり、自分の指導の原点となっています。生徒の質問や間違いに目を向けることで、授業中に数学の本質的な内容に迫ることができています。これもひとえに、「生徒の成長という視点で向き合うこと」の重要性を教えてくれた先生方のおかげです。

② 今後の展望
現在、私が所属している東京都高等学校数学教育研究会(通称:都数研)に、教員志望の意欲的な理科大生が来ています。自分が実践する姿を見せる中で、若手教員に寄り添い、指導方法を共有し、助言をする立場を目指しています。そのきっかけを与えてくれたのは、教員採用試験の対策で懇切丁寧に指導頂き、私と共に考え、応援してくださった東京理科大学の教職支援センターの先生方です。現在も、先生方と教員の立場で、アドバイスや応援して頂けることを嬉しく思っています。この経験を踏まえて、令和5年度から東京都で行っている「東京教師道場」のリーダーを務めます。教員一人ひとりの考えを聞き、互いに指導力を高め合える教員の育成体制を構築するためのノウハウを学びたいと思います。
結びに、このような機会を与えてくださった理窓会の先生方に感謝するとともに、東京理科大学の益々のご発展をお祈り申し上げます。

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