新型コロナウイルス感染防止のため 2019年度学位記・修了証書授与式及び 2020年度入学式は中止

2019年度 学位記・修了証書授与式 学長式辞 ※一部抜粋

卒業生の皆さん、大学院を修了される皆さん、卒業・修了おめでとうございます。実り豊かな学生生活を送られたことと、お慶び申し上げます。東京理科大学は、「学問の自由」を社会から負託され、科学技術研究を推進し、次世代に引き継ぐためのリーダーとなる人材を育てる場です。教育研究活動の結果を社会に還元し、社会の負託に応えることが重要な責務です。学術は過去の膨大な研究成果の上に成り立っており、誠実性は、研究遂行上最も重要です。皆さんは学位論文をまとめ、論文として公表し、本日の卒業・修了に到達されました。地道な作業を粘り強くこなし、人類社会に貢献されたことに、敬意を表したいと思います。
本日、皆さんは、学部を卒業し、または大学院を修了し、それぞれの学位を取得されますが、知の探求は終わった訳ではありません。皆さんの学位記は、東京理科大学として、今後も、皆さんと協力し、世界が抱える課題を解決して行こうという約束の証です。皆さんの長い人生の中で、新しい挑戦の準備をしたいと思う時が、必ず来るでしょう。その時には、是非、理科大に戻って来て下さい。我々は、常に皆さんの活動を支援し続けることを約束します。
東京理科大学は、現在の構成員だけの組織ではありません。未来の学生にとり、より良い教育と研究が行い続けられる場とするため、同窓生としてご協力を賜りますようお願いするとともに、皆さんの益々の活躍を祈念して、式辞とします。

2020年3月17日
東京理科大学 学長 松本 洋一郎

2019年度 理事長祝辞 ※一部抜粋

ご卒業おめでとうございます。
本学の”実力主義”は、困難に正面から挑戦し、鍛錬を積んで克服し、培った力で社会に貢献する精神に他なりません。私は本学を卒業後、企業に就職しましたが、どのような部門でも、克服すべき状況の原因を突き止め、どうすれば打破できるか議論を戦わせ課題を解決してきました。これは実力主義の実践の一例だったと、本学で学んだことを有り難く思いました。
また、企業であっても、学校であっても、研究機関であっても、理想的な条件や環境が最初から与えられることはありません。“諦めず”“腐らず”与えられた環境の中で考え、成果を挙げることでしかチャンスは掴めません。また、責任のある仕事を果たすには、専門を磨くのと同時に、広い視野で考え判断する力が必要で学び続ける必要があります。本学は、皆さんの母校としてだけでなく生涯の学びの場としても、いつでも皆さんに開かれているということを、心に留めておいてください。
最後に、物理学校の校長だった中村精男先生の言葉を餞(はなむけ)の言葉として贈ります。「希望と執着と忍耐とを旗印として、途中で投げ出すことなく戦え! 勝利の栄光は遂にきみらの上にかがやくであろう」皆さんが、理科大生の気概を持って、大きく翔いていくことを期待します。

2020年3月17日
学校法人東京理科大学 理事長 本山 和夫

2019年度 理窓会会長祝辞

ご卒業・ご修了の皆様、誠におめでとうございます。校友会である理窓会を代表し、心からお祝い申し上げます。
「実力主義」で知られる東京理科大学を卒業・修了された皆さん、在学中に実験や研究に取り組んでレポートや論文のまとめに苦労したことなどは、これからの人生で必ず役立つでしょう。
折に触れ、教えを受けた先生方、共に汗して学んだ友との学園生活を思い起こしてください。辛いとき、壁にぶつかった時に心の拠り所になると思います。
これから新たな夢、新たな目標に向かってそれぞれ大海原に向かって旅立たれる皆さん、ゴールにたどり着けるのはご自身の「帆の掛け方」で決まるでしょう。
新型コロナウイルスについてWHOはパンデミックを宣言したため皆さんの卒業式も中止になってしまいました。残念なことですが、これからの長い人生で度々予期せぬことに遭遇するでしょうが、本学で学んだ基礎・基本を大切にするとともに、バランス感覚を身に付け、世のため人のために努力してください。
理窓会活動にも是非ご参加ください。東京理科大学の卒業生であることを誇りに、自信をもって日々過ごされますことを祈念しています。

2020年3月17日
東京理科大学 理窓会会長 増渕 忠行

 

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