新たな元号の年を迎えるにあたって 理窓会 会長

日本全国で、また世界各地でご活躍の東京理科大学および姉妹校卒業生の皆さま、あけましておめでとうございます。

毎年のことですが新年を迎え過ぎし一年を振り返り、心新たに目標を立てていますが、今年は5月には元号も変わりますのでこれまでとはひと味違った思いです。理窓会にとっても大きな節目の年になることでしょう。

昨年4月、石神一郎会長からバトンを受け会長の任にあたっています。二人の監査委員にポイントポイントでチェックを受けながら、5人の副会長、16人の常務委員とスクラムを組み、改革と活性化に取り組んでいます。

昨年の暮、カウントしてみましたら理窓会が2005年に「理窓会ルネサンス」と唱えて『理科大Today』の創刊やホームカミングデー(HCD)の開催などで、新たなスタートを切ってから13年が経過していました。そして13年後の2031年には東京理科大学が創立150周年を迎えます。元号が代わる今年は大きな「一里塚」に当たる年と思いました。過ぎし13年間にはすさまじい勢いで「情報化の波」が押し寄せてきましたが、理窓会もホームページを立ち上げ、『理窓』を含め多くの情報を紙ベースだけでなくインターネットでお伝えするようになりました。この先の13年後はどんな世界になるか想像を絶するものがありましょう。私達は明治14年の東京物理学講習所開校以来130年を超え、脈々と受け継がれている「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」という建学精神の強いDNAを持っています。この建学の精神を大切にし、更に時代の変化に適応した東京理科大学の校友会として、更なる発展を目指したいと考えております。

東京理科大学の校友会である「理窓会」は、事業として「①大学発展への支援、②同窓会活動への支援、③在学生への支援、④情報発信とネットワークづくり」の4つの柱を持っています。

この9か月間、特に取り組んだこと

理窓会収入の大半を在学生からの前受15年会費に頼っています。前受け預かり金として保有しておかなければならないお金と、活性化のために一部を活用させていただくお金とをきちんと分けて考える「予算管理改善」に取り組みました。収支のバランスを取りながら貴重な財産を活用し、どのようにして理窓会事業を充実させて更に活性化させるか、日々頭を痛めています。ここ数年、支出の大半をホームカミングデーの開催費用と会誌『理窓』の発送費用に充てて来ましたが、本来の目的を達成した上で合理化できるか見直しに着手しました。

ホームカミングデー

昨年晩秋の10月28日(日)に大学と共催で開催したHCD2018は、過去12回とは違った形で取り組みをしました。これまでは企画運営をイベント会社に委ねていましたが、今回は手づくり感を前面に出し、大幅な費用削減にチャレンジしました。大学の事務職員・教員と理窓会員のボランティアを中心に実施しました。

「かつては理科大生だった」ことを思い出しながら、大勢の卒業生に集まって頂き、大学の現状と将来計画をお知らせするとともに、クラス会や支部、関連団体等の活性化と拡大を目指し、「同窓出会いの広場の拡大版」の考え方で基本計画をたてました。大胆とも受けとめられる実施予算削減を宣言し、果たしてうまく実施できるか心配でしたが、多くのみなさんのご努力ご協力で「理科大らしい質素な形」でしたが、多くの卒業生の参加を頂き中身も濃く大きな成果を得ることができたと思っています。

企画実行部会長を務めていただいた廣瀬和昭さんには、ことのほかご苦労をおかけし、費用削減目標も達成できました。計画力、連係プレー力には感服しました。本紙面をお借りして心から御礼申し上げます。全体を通して一部の方にご負担をかけすぎたことは反省していますが、今回の経験を一つのノウハウとし、次年度につなげたい。何事もPDCAの管理サイクルを回すことが、次の発展につながると思っています。

HCDの目玉イベントに「卒業50周年記念祝賀懇親会」がありました。卒業50年を迎えた同窓は全員が神楽坂キャンパスの卒業生で、教養課程での体育の授業を受けた旧薬学部校舎近くの現10号館で開催しました。冒頭、本山理事長から「大学の現在と未来」につてご講演をいただいたあと、記念バッジをいただきました。偶然、私も該当年次であったため、代表して背広の襟にバッジをつけていただきました。

今年(2019年)に卒業5 0 周年を迎える皆さん、是非晩秋のホームカミングデー(2019年10月27日、神楽坂で開催予定)に合せてクラス会を計画してください。卒業40,30,20,10周年該当の皆さんも同じように計画してください。研究室やクラブ活動などの同窓会計画も、HCDに合せていただけるとより盛り上がると思います。まさに母校(home)に里帰りをする集いにしましょう。

5月に通巻500号となる会誌『理窓』

『理窓』は年3回発行し、大学の最新情報と理窓会の全国各支部の活動状況、登録が70団体に達した関連団体の活動報告、社会で活躍する理科大卒業生の紹介、更に新たに最先端で活躍する研究室紹介、歴史ある東京理科大学のルーツを求めて等の記事を掲載して卒業生の皆さんに情報発信をしております。しかしながらHCDと共に出費の多いのが会誌『理窓』の編集・発送費用です。特に発送費用です。

会誌『理窓』の原点は明治22年(1889年)6月、「東京物理学校同窓会雑誌」発行に遡ります。発刊以来130年もの長い年月、歴代編集長を中心とした多くの皆様に支えられてきました。苦難の道もたどられたと伺っています。昨年夏急逝された奥原千里先生を中心に一時中断していたものを平成12年(2000年)に復刊されました。

その後、発行費用が財政を圧迫し、一昨年春に会誌『理窓』と情報紙『理科大Today』とを合本しました。しかし、第二弾の対策が必要となり今回(2019年1月号)から会費納入者と未納者への紙ベース会誌の発送方法を変えました。詳しくは本誌裏表紙をご覧ください。

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