学校法人 東京理科大学 長期ビジョン TUS Vision 150

●はじめに

東京理科大学を取り巻く社会的環境が厳しくなる中では、学校法人の運営および財務体質の健全性を維持しながら、本学の建学の精神に基づく教育研究活動を着実に発展させていくことが重要となります。そのためには法人と教学が共通の認識を持ち、足並みをそろえて基本政策を実行することが求められます。
そこで本学では、学校法人東京理科大学長期ビジョンTUS Vision 150を作成し、将来にわたり時代の要請に応える人材ならびに未来を照らす研究成果を創出し続けるとともに、世界に向かって大きく羽ばたくため、創立150周年(2031年)の姿を描くことで今後15年の方向性を明らかにしました。
このビジョンの具体化に向けた施策は、すでに実行段階にある中長期計画に収れんさせ、充実した教育研究環境を整備するとともに、さらなる大学改革を推進していきます。

●本学の歴史と伝統に誇りを 建学の精神

東京理科大学は
“理学の普及をもって国運発展の基礎とする
Building a better future with Science”
の建学の精神に基づき、建学時からの伝統である実力を備えた学生のみを卒業させるという実力主義を受け継いでいます。その積み重ねによって、実力を有する多くの人材を日本の教育界、産業界、研究機関に輩出し、社会に貢献してきました。
この建学の精神は、21人の維持員先生らの「物理学講習所」創立までの情熱を基とし生まれたものであり、これが教職員の学生に対する教育指導の熱意につながり、在学生、卒業生さらには広く東京理科大学に関わりある人々の誇りを形作ってきました。

● 教育研究理念

[1]自然・人間・社会とこれらの調和的発展のための科学技術の創造
・・・自然および生命現象の本質と原理を解明し、人類の叡智の進展に寄与することで、新たな物・技術・システムを構築し人類の活動の充実と高度化を実現します。
・・・自然と人間の調和的かつ永続的な繁栄に貢献します。

[2]正しい倫理観と人間力の醸成

・・・事実を直視し、事実を素直に認める謙虚さを持つ人材を育成するとともに、幅広い視野を涵養する教養教育と多様な人材との触れ合いを重視した基礎教育と最先端の専門教育を実践します。

[3]教育者として優れた人格および資質を有する人材を創出

・・・本学が伝統としてその実績を誇る人格・資質に優れた理数系教育者を養成することで、中学、高校における理数系教育の中核となりうる人材を創出します。

[4]国際人の育成
・・・国際的な広い視野を持つ科学者・技術者・ビジネスリーダーを育成し、世界で活躍する人材を創出します。

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