商社で6年間(30ヶ国以上訪問)、そしてその後

理科大で培った経験と知識を少し違った形で社会で活かしたいと感じ、大学院まで在学したのにも関わらず思い切って2012年卒業後に商社の営業マンになりました。主に日本の製薬メーカーや化粧品メーカーなどに世界中から化学原料を輸出入し、販売する仕事です。

入社してから商習慣や営業マナー、顧客・サプライヤーとの接し方など、営業マンとして学ぶこともたくさんありましたが、大学で学んだ理系の知識を活かして営業できてたことが、とても有意義で楽しかったこと、そして自信になったのを覚えています。

その後機会もあって、同様の任務で海外駐在員としてヨーロッパ・東南アジアへ渡りました。出張なども含めれば、二つの地域で約6年間で約30ヶ国以上の国を訪問しました。

海外で生活をする間、各国の違った文化にたくさん触れることができました。休日の過ごし方、食事・お酒の楽しみ方、外国人に対する考え方など、それぞれの国で全く違っていて、その中身を知るたびにどんどんその国の人たちが好きになりました。

プラハ(チェコ)の 天文時計前にて

その中でもどの国でも共通して最も印象的だったのは、各人それぞれが自分の考え・主張を強く持っていたことです。例えば組織の方針に対して、自分の考えが違っていれば単にそれに迎合するのではなく、その意見を遠慮なくぶつけてきます。自分のポジションを言い訳にして発言を止めたりはしません。自分が他にやりたいことを見つければすぐさま転職することも厭いません。また女性はたとえ結婚をしていても社会で働く方が多いです。

こういった、置かれている立場や状況によって自分のキャリアや思考を限定させない各人の姿勢が、とても印象に残り、自分の生き方を見直す良いきっかけにもなりました。

現在、私は勤めていた商社を退職し、新しく興味を持ったIT・不動産関連の分野でのプロフェッショナルを目指して、勉強する毎日を過ごしています。

これからも、状況や分野を理由に自分に限界を作るようなことはせず、様々なことにチャレンジしたいと思っています。

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