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TUS Alumni Today 2015(H27) 10.05 vol.00203 生き方・生き甲斐(i/i)と健康向上をテーマとし、上尾の自然学習館を主会場として幅広い年齢、経歴の方が参加し、各自10分スピーチを行い健康向上のヒント探し、薬学、医学から楽しみまで話題は広がっている。元気な仲間を増やしたい。 きっかけは製薬会社での体験 大正製薬でリポビタンD の開発、薬学の学位取得、学術部長を体験したが、講演会や新薬の説明会で誇大広告にならず分かりやすい健康講座は如何に話し説明するかから、話し方研究、学び合うことに発展した。高校同窓会分科会(化工テクノサロン)有志や東京理科大の化学、薬学系の仲間や製薬会社の研究所出身者が参加し、3分スピーチと関連討論が始まった。それが、まとまったテーマの10分発表の形式となり主に罹患体験・その対策工夫・最先端健康情報の提供と活用になった。この会をやっていて良かったと思うこと、今後の夢 私事ながら2年半前に大腸癌で25cm切除された。順調に普通の生活にもどれ、達観みたいなものが出来た様に思える(命に限りあり・どうする?)。この会にも大腸癌体験者は居た。 家内(高島浩子)が腰椎の圧迫骨折で腰痛が激しく、最新の治療法(聖路加:小林医師)に巡り合い元気になれた。仲間の知人4人も痛みの改善につながった(樹脂注入硬化)。誰かの患った経験を聴かせてもらえる、話を聴く、自分も話す、調べる、メールで文書化する、生涯研究者・探究者も嬉しい。 話し合い、健康ヒントを実践し元気に生き切りたい。 地域の方の要望や、実践結果の活用も目指し、話題を拡大し夢中になれること、生き方、生き甲斐(i/i)を含めて広く、楽しめる会を目指している。医療費負担を掛けない元気人探究、実物体感散歩会、明るく終末研究も必要かなと考えだした。i/i 健康科学研究会を主宰して10年、年4回の会 私が卒業した昭和50年当時の理工学部・野田校舎は、広い敷地に校舎が建っているだけで、周りは一面松林と畑の広がる田園風景そのものでした。自然環境に恵まれた中で過ごした4年間の大学生活。多くの思い出があります。心に強く残っているのは、物の見方についての教授の言葉でした。あらゆる方向から物を見なければ、正しく見えない 当時、私は若かったせいか物事の断片しか見えず、それで全体を見たつもりでしたので、その言葉は衝撃的で、今では私の考え方のベースになっており、財産です。卒業して地元岡山県内の自動車部品製造会社に就職し、2年半勤務した後、岡山県警に転職。平成21年まで勤務しました。退職後は警察官時代から習い始め、夢であった津軽三味線技術の向上、演奏活動、指導に勤しむ毎日です。津軽三味線との出会いは、平成3年。その独特な音色、リズムを一度聴いて虜になり、師匠について習い始めました。平成13年に、津軽三味線の好きな者を集めて津軽三味線「汝&我(などわ)」を結成し、今でも演奏活動を続け、年1回のコンサートやボランティア活動を行っています。「などわ」とは、津軽弁で「あなたと私」の意味で、みんなで楽しみたいとの願いを込めて名づけました。今後も津軽三味線を生涯の糧として頑張っていきたいと思います。 DNAや遺伝の世界に興味があり、入学した生物工学科。4年次は「Aeropyrum pernix TRBPとtRNAの相互作用の解析」というテーマで研究を行いました。しかし今は、印刷会社で営業として働いています。周囲からは、「理系なのに、なぜ営業?」とよく聞かれますが、自分では必然だと感じています。 2年次、私は大学のプログラムを利用し米国のカリフォルニア大学に1年間留学しました。留学の条件であるTOEFLを初めて受験したところ、撃沈。必要なスコアを取るために、今までにないくらい努力しました。この経験は、自分でもやればできるんだ、と思えるきっかけになりました。そして、留学中はさまざまな人と出会い、日本では経験できない多くの経験をしたことで視野が広がりました。 帰国後、何か意義のある活動がしたい、と漠然と考えていたところに出会ったのが、「理系女子学生団体 リケチェン!」です。リケチェン!は、女子中高生に向けて理系の情報を発信し、選択肢や視野を広げてもらおうと活動している大学生の団体で、代表をつとめました。“学生”なので出来ることは限られています。イベントの集客や、メンバーをまとめることなど、たくさん苦労しました。しかし、同時に得られたものは大きく、主体的に自分が動くことで、世界が広がることに大きなやりがいを感じました。これらの活動を通して「人に直接働きかける仕事がしたい」「モノや技術を介してではなく、直接誰かの問題解決がしたい」という想いを持つようになり、営業という仕事を選びました。 振り返ってみると、私の歩んできた道は決して1本の筋がまっすぐ通っているわけではありません。しかし、専攻をそのまま活かさなければ無駄だとも思いません。 学生の皆さんには、自分が興味を持ったことはとことんやってほしいと思います。やったことをそのまま活かさなくてもいい。でも、突きつめることで身につくもの、見えるものがあります。私自身、社会人としてはまだまだですが、初心を忘れず努力し、立派な営業になれるよう、これからも頑張っていきたいと思います。津軽三味線で明るい社会づくりに理系女子学生団体「リケチェン!」が導いた今の仕事 TUS PERSON元気な理科大人高島雍治理学部化学科1963年卒業田宮研究室健康・生き方・生き甲斐・楽しみの探求西谷計二理工学部工業化学科1975年卒業森谷土谷研究室北畠早紀基礎工学部生物工学科2014年卒業凸版印刷株式会社営業(損保会社担当)

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