理窓 2015年1月号
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3315・1 理窓4.これまでの経過と現状4.1 実施組織とコンソーシアム 本学でのプログラムの実施を担当する組織は、実施責任者藤嶋昭学長、実施主担当者山本誠副学長、コーディネータ森田昌宏、サブコーディネータ春山修身以下各分野の責任担当者は、秋山仁(数学)、太原育夫(情報)、北原和夫(物理)、渡辺正(化学)、太田尚孝(生物)、川村幸夫(英語)である。各分野を構成する教員数は現在29名であるが、発展コースを実施するときに、各県に分散して居住する生徒のニーズに応えるため、研究指導を担当する教員を神楽坂地区、葛飾地区、野田地区に配置する必要があるので、教員メンバーは今後逐次増員する予定である。また、事務方は主に神楽坂地区学務課が担当している。 今回のプログラムでは東京を中心とする近隣の3県(埼玉県、千葉県、神奈川県)に絞って募集を行うこととして、一都三県の理窓会支部とりわけ理窓教育会にご協力をお願いした。JSTがプログラムを実施するに当たって教育委員会とのコンソーシアムの設立を条件としたために、7月に埼玉県、千葉県、神奈川県、横浜市、川崎市、神奈川科学技術アカデミーとコンソーシアムを設立して生徒募集にご協力をお願いした。今回、東京都はコンソーシアムに加わらなかった。4.2 第一期募集と選抜 第一期生の選抜試験を9月21日(学校行事で当日が都合の悪い受験生のために23日を予備試験日とした)に行った。一都三県の理窓会教育部会の皆様のお骨折りにより、予想を遥かに上回る140名あまりの生徒が応募し、コンソーシアムに加わっていない県からの応募もあった。選抜試験当日は午前中に小論文を出題し、午後に教員を6グループ(各グループ4名構成で、1名が高校教員)で分担して面接(10分)を行った。応募の生徒はほとんど1年生にも関わらず、これまでに校内であるいは校外での活動を活発に行っていた生徒や、自習によってこの年代の生徒に比べて高いレベルに達している生徒の応募があった他、意欲は高いもののまだ特定の理数系専門分野に興味が特化していない生徒も多かった。定員は70名であるが、将来への意欲を主に評価して119名を合格とした。4.3 選抜から現状まで 上記の写真は、初日10月12日に行った学長の講演(タイトル:時代を変えた科学者からのメッセージ)である。この日はプログラムのオリエンテーションと、生徒の英語能力の判定とその後の能力向上の評価のためTOEICの試験を行った。2回目(10月19日)の授業は将来育成講座として、数学・情報、物理、化学・生物分野における総合的な授業を、それぞれ秋山先生、北原先生、黒田先生が行った。3回目(11月9日)は、コンピュータウイルスや知的所有権などの情報倫理について山本(芳)先生が、また研究者倫理について渡辺先生が授業を行った。4回目(11月30日)から、分野融合型授業の初回として秋山先生の数学の授業を3コマ、先生の著作のテキストを用いて行った。5.今後の予定と展望 今後の予定のあらましを時系列的に列挙すると、来年3月に基礎コース修了式、発展コース選抜試験。5月末に第二期基礎コース生選抜試験。8月に発展コース生のドイツでの夏期研修。再来年3月に第一期発展コース生の修了と第二期発展コース生選抜、となる。第一期発展コース修了生の中に国内外の専門学会での発表が出来る生徒や、国際オリンピックに出場できる生徒が現れることを願っている。 本プログラムは今年秋が第1期生の募集年で四カ年の継続のため3期生の修了で終了となる。プログラム終了後に本学独自の類似のプログラムを行う案や、プログラム参加者を何らかのAO入試に反映させるなどの案が浮上しており、是非将来的に実現させたいところではある。なお、GSP関連の詳細は(講義の内容・スケジュールなど)は、http//www.tus.ac.jp/gsc/を参照して下さい。藤嶋 昭学長の講演(10月12日)

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